坂出市議会 > 2018-06-21 >
06月21日-04号

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  1. 坂出市議会 2018-06-21
    06月21日-04号


    取得元: 坂出市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-07
    平成30年 6月定例会          平成30年6月21日(木曜日)午前10時開議〇出席議員 19名  1番   植  原     泰       2番   脇     芳  美  3番   東  原     章       4番   鳥  飼  年  幸  5番   若  谷  修  治       6番   村  井  孝  彦  7番   斉  藤  義  明       8番   出  田  泰  三  9番   茨     智  仁       10番   大  藤  匡  文  11番   前  川  昌  也       12番   植  條  敬  介  13番   野  角  満  昭       14番   若  杉  輝  久  15番   松  成  国  宏       16番   楠  井  常  夫  17番   吉  田  耕  一       18番   大  前  寛  乗  19番   山  条  忠  文       ────────────────────────────〇欠席議員  1名  20番   東  山  光  徳       ────────────────────────────〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者  市長      綾     宏       副市長     加 藤 悟 史(総 務 部)  総務部長    好 井 和 彰       秘書広報課長  香 川 浩 基  政策課長    中 川 高 弘       総務課長    香 西 秀 紀(市民生活部)  市民生活部長  中 西 明 彦       人権課長    百 相 隆 雄  生活課長    仲 西   亮(健康福祉部)  健康福祉部長  丸 橋 通 良       こども課長   林   尚 志  かいご課長   本 多 寛 之(建設経済部)  建設経済部長  宮 本 智 裕       建設経済部参事 藤 岡 和 也  産業課長    横 矢 一 司       みなと課長   鷺 岡 宗 利(市立病院)  事務局長    前 谷 博 司(出 納 局)  出納局長    谷 久 真 哉(消   防)  消防長     洲 崎 真 治(教育委員会)  教育長     國 重 英 二       教育部長    浦 田 俊 一  教育委員会参事 森   毅 彦       教育総務課長  加 賀   実  学校教育課長  山 田 知 志       文化振興課長  今 井 和 彦       ────────────────────────────〇出席した議会事務局職員  事務局長    杉之原 智 也       次長      大 熊 高 弘  議事係長    網 野 香 奈       書記      西 野 博 幸  書記      神 内 秀 孝  ────────────────────────────              議 事 日 程   第4号              第1 一般質問(個人)       ────────────────────────────             本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件             日程第1 一般質問(個人)       ──────────────────────────── ○議長(大前寛乗君) これより6月定例会を再開し、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。御了承願います。       ──────────────────────────── △日程第1 一般質問(個人) ○議長(大前寛乗君) これより昨日に引き続き個人による一般質問を行います。 まず初めに、17番吉田耕一君の質問を許します。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 17番 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) おはようございます。 今月18日午前8時ごろ、大阪北部地震が発生して、5人の方のとうとい命が奪われました。甚大な被害も出ています。亡くなられた方々の御冥福を心から念じ上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。特に9歳の小学生の女の子が、落下してきた学校のプールのブロック塀の下敷きになって亡くなられたことは、心が痛いほど悲しく感じています。このことは対岸の火事とせず、本市においては、学校だけに限らず全ての公共施設に危険と思われる箇所がないか、もう一度総点検していただきたいと思いました。 それでは、ただいま議長のお許しをいただきましたので、新政会の一員として、個人による一般質問をさせていただきます。 なお、質問の趣旨につきましては、理事者側に詳しく御説明を申し上げておりますので、明快なる御答弁をいただきますようお願いいたします。 また、議員各位におかれましては、しばらくの間御清聴賜りますようお願いいたしまして、早速質問に入らせていただきます。 まず最初に、行財政改革について理事者の所見を伺いますので、よろしくお願いいたします。 さて、今月4日の総務消防委員会において、平成30年度から平成32年度までの坂出市行財政改革実施計画が示されました。これは、第5次坂出市行財政改革大綱に基づくもので、示すことができるものについては目標数値も示された、非常に詳細な実施計画になっています。特に健全財政の視点からの実施計画については、12項目にも及んで具体的な目標数値が示されているものもあります。この行革実施計画は、全体としてさらなる効率化の推進を行うということだと思いますが、ぜひ強力に推進していただきますようお願いをしたいと思います。 ところで、これは私の持論というか、行革を行う上で、特に財政の健全運営を行うための当然の考え方だと思っているのでありますが、市民サービスを損なうことなく、単年度的には収入をふやして支出を抑え、プライマリーバランスの黒字幅を大きくすることだと思っています。 そこで、支出を抑えることに目を向けた場合、やはり支出で大きいのは人件費ですが、坂出市の場合、定員適正化計画に基づき500人体制にまで減員した結果、これ以上の減員は市民サービスに影響を及ぼすところまで来ています。あと考えられるのは、今、市として取り組んでおられる行政の効率化の推進です。しかし、現在の財政状況、また近い将来の財政状況を予想すると、効率化の推進だけでは限界があるのではないかと心配になります。 将来の健全な財政運営を考えると、大胆な支出抑制策を講じる必要があると考えますが、まずそのあたりについて理事者の見解を伺います。 ○議長(大前寛乗君) 答弁を求めます。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(大前寛乗君) 市長 綾  宏君              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) おはようございます。 17番吉田議員の行財政改革についての御質問にお答えいたします。 本市の財政状況につきましては、少子高齢化、また人口減に伴う市税収入の減少、医療・介護給付などの扶助費の増加により、一層厳しさが増していることが予想されている中、公共サービスを低下させることなく行政課題に対応した政策を行っていくため、不断に行財政改革に取り組んでいく必要があると認識をしております。さらなる歳出の見直しと自主財源の確保に取り組み、持続可能な財政基盤の確立に努めてまいらねばならないと考えております。 なお、大胆な支出抑制策についての御質問がありましたが、そうした必要性も常に念頭に置きながら、サービスや市民福祉の維持向上との両立を図るための行財政改革を心がけているところでございます。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 市長も私と同意見であるということがわかりまして、非常に安心をいたしました。 私は、行政のさらなる効率化を推進するためにも、また大胆に支出抑制策を講じるためにも、これからの行政は官でなければならない部分は官で、しかし官より民間のほうがコスト、サービス、スピード面ですぐれている分野も多いですから、民間でできることは徹底して民間に任せることを考えるべきだと思いますが、その考えに対する理事者の考えをお示しください。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(大前寛乗君) 市長              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 民でできることは徹底して民に任せるべきではないかとの御質問にお答えいたします。 限られた財源、人員の中で、より増大する市民ニーズに対して、安定的かつ持続的に市民サービスを提供するためには、やはり民営化、民間委託、PFI、指定管理者制度など、さまざまな方式により民間活力を有効に活用する必要があると考えております。 なお、民間活力の導入につきましては、サービス面、コスト面で民間がすぐれた分野について、行政の責任の確保、適正なサービス水準の維持と向上、柔軟な運営の確保など、総合的に勘案しながら推進していくべきものと考えております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) それでは、具体的にお聞きをしていきたいと思います。 まず、今計画している給食センターの運営をどうするのか。 今PFIを検討しているようですが、その運営についてもぜひ民間委託するべきだと思います。それは、現在の学校給食民営化による経費削減が具体的な数字になって示しているとおりです。 給食センターの運営に対する理事者のお考えをお示しください。
    ◎教育部長(浦田俊一君) 議長─教育部長 ○議長(大前寛乗君) 教育部長 浦田俊一君              〔教育部長(浦田俊一君)登壇〕 ◎教育部長(浦田俊一君) 現在計画中の給食センターについての御質問にお答えをします。 本年3月定例会でも御答弁させていただきましたとおり、いわゆるセンター方式での学校給食共同調理場の整備に向けて、今年度整備検討業務を実施しており、検討内容につきましては、昨日3番東原議員に御答弁したところであります。 建設、運営、維持管理を包括的に民間で行うPFI事業等民間事業者を活用した手法も含めた中から、効率的かつ効果的に事業を整備、運営できる方式を選定し、学校給食共同調理場の早期建設を目指してまいりたいと考えております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 建設、運営も選択肢の中に入っているということですが、そうではなくて、ぜひ民間委託の方向で御検討いただきますように要望しておきたいと思います。 それから、し尿収集業務の民間委託についてもお伺いしたいんですが、その前に、ごみの収集業務を民間委託することによって、どれぐらいの経費が削減できましたか、お知らせください。 ◎市民生活部長(中西明彦君) 議長─市民生活部長 ○議長(大前寛乗君) 市民生活部長 中西明彦君              〔市民生活部長(中西明彦君)登壇〕 ◎市民生活部長(中西明彦君) 可燃ごみ収集の民間委託に伴う費用削減額についての御質問に御答弁申し上げます。 可燃ごみ収集につきましては、平成18年度から1次地区の収集を民間委託し、平成20年度には2次地区、平成21年度には3次地区を民間委託し、市内全域の可燃ごみと古紙類の収集を民間委託し、現在に至っております。 民間委託によって、平成18年度から平成29年度までに削減された費用につきましては、平成17年度との比較による12年間の累計で、概算でございますが約7億8,400万円でございます。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 累計で7億8,000万円ほどの経費節減ができているという御説明でありました。 私は何度かこの本会議場で質問させていただきましたが、私自身不思議に思っているんですけれども、ごみの収集業務が民間委託ができて、なぜし尿収集の民間委託が今までできなかったのか。できなかった理由、それがあればぜひお示しください。 ◎市民生活部長(中西明彦君) 議長─市民生活部長 ○議長(大前寛乗君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中西明彦君)登壇〕 ◎市民生活部長(中西明彦君) し尿収集の民間委託についての御質問でございます。 し尿収集業務につきましては、ステーション化に合わせて民間委託を開始いたしましたごみ収集業務とは異なり、戸別収集となります。 料金徴収やプライバシーへの配慮、また大雨や災害時での迅速な対応の必要性、また島嶼部における五、六人体制での収集作業など、業務の性質上専門的な面もございます。そのような公共性、専門性に鑑み、現状の体制を維持する中で、継続して安定した市民サービスの提供に努めてまいりたいと存じます。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 今中西部長のほうから示していただいたその理由、民間委託をしたからそれは解決できないというふうには、私はちょっとなかなか納得しづらいなというふうに思うんですが、これ以上は質問しませんけれども、いずれやっぱりし尿収集についても民間委託を考えざるを得ない時期は来るのかなというふうに思いますので、少しでも早目に御検討いただきたいと、このように思います。 それからもう一点、公立保育園の民営化についてお伺いします。 平成17年から公立保育園を民営化するための検討を重ねてまいりました。平成20年ごろは民間委託が現実のものになろうとしておりました。ところが、平成21年に白紙撤回をされました。 どのような理由で白紙撤回をされたのかお知らせください。 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) 議長─健康福祉部長 ○議長(大前寛乗君) 健康福祉部長 丸橋通良君              〔健康福祉部長(丸橋通良君)登壇〕 ◎健康福祉部長(丸橋通良君) さらなる民間活力の導入についての御質問のうち、公立保育所民営化についての御質問にお答えいたします。 公立保育所の民営化が実現しなかった理由でございますが、平成17年、坂出市立保育所在り方検討委員会の提言を受け、公立保育所のうち、民営化に適した園を選定し、保護者の方への説明会等を実施しておりましたが、十分な合意形成が図れず、さらには園舎の老朽化が進んでいたため、耐震性の面からも早期に適切な対応を行う必要性があったことなど、諸事情を総合的に勘案しまして、最終的には民営化については白紙に戻すという判断に至ったものでございます。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 今の部長の説明も保護者の合意形成ができなかったと。しかし、思い出していただきたいんですが、学校の統廃合の時にあれだけもめかえった保護者は、やっぱり努力をして意見を統一したわけであります。その当時の保護者は今いるわけではないですよね。ですから、保護者の反対があったから民営化ができなかった、これはちょっと説得力に欠けるのかなというふうに感じます。 やはり試算があったと思うんですが、保育所を民営化した場合に、その人件費がどれほど経費、数千万円だったというふうに記憶しているんですけども、これもやはり、今後検討していかないといけない課題だと私は思いますので、ぜひ御検討いただきたいというふうに思います。 それから、今3つの事業を例に挙げて、民営化、また民間委託の必要性について伺いましたけれども、精査すれば、大なたを振るって民間の活力を導入すべき部門というのはまだまだあるのではないかと思います。 今後、先ほど市長のほうからも御答弁いただきましたように、民間活力を行政のほうへ導入する必要があるというふうなお考えですから、今後行財政改革をさらに、今やっている効率化の推進はもちろんですけれども、それプラス大なたを振るった民間活力の導入ということを徹底的に取り組んでいただきますように、これは要望をしておきたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。 次に、坂出港の有効活用と活性化について3点ほどお伺いします。 まず、今取り組んでおられる坂出ニューポートプランについてですが、現在の進捗状況についてお知らせください。 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 議長─建設経済部参事 ○議長(大前寛乗君) 建設経済部参事 藤岡和也君              〔建設経済部参事(藤岡和也君)登壇〕 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 坂出港の有効活用と活性化についての御質問のうち、坂出ニューポートプランの進捗状況についての御質問にお答えいたします。 坂出ニューポートプランの策定につきましては、策定に向けて四国地方整備局と現在調整しているところでございます。 坂出港の目指す将来像の柱として、物流、観光・交流、安全・防災の3つの分野から構成する方向で、これまで市内18社、市外4社、合計22社の企業等へのヒアリングを実施いたしております。プランの策定に当たり、四国地方整備局と協議、検討したところ、より広範囲の企業へのヒアリング等を行う必要が生じたことから、現在その調整を行っているところでございます。 今後は、これから実施する追加調査等についても取りまとめ、ニューポートプランの策定に向けて、四国地方整備局と協議、検討をしてまいりたいと考えております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) ありがとうございました。 ニューポートプラン、今つくっていただいているわけですけども、テレビ等で見ますと、今高松港でクルーズ船がにぎやかに出入りして、坂出はどないしよんやいうような市民の声も聞くわけですけれども、あくまでも坂出は貨物港であると。その貨物港の中で、今後四国の港湾経済を引っ張っていくんだというふうな姿勢を明確にできればお示しをいただけたらありがたいなというふうに思いますので、その点をぜひよろしくお願いしたいと思います。 それでは次に、岸壁の有効活用について伺います。 現在、岸壁の管理の多くの部分を民間業者に委託していますが、岸壁の管理状況はどのようになっているのでしょうか。 以前、この問題について質問をいたしましたが、岸壁管理を民間委託して入港管理を徹底しても、入港船舶数があまり変わらず、結局ポートセールスに努力するということであったと思うんですが、そのあたりの状況もあわせてお知らせください。 また、委託先の事業者に対する管理はどのように行われているのでしょうか。また、その業者との委託契約期間についてもあわせてお知らせください。 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 議長─建設経済部参事 ○議長(大前寛乗君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(藤岡和也君)登壇〕 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 岸壁の有効活用についてのうち、委託業者による岸壁管理の状況についての御質問にお答えいたします。 坂出港の港湾管理者として、港湾管理部門の事務の効率化を進め、適切な管理運営を図るため、平成23年8月より外部委託契約をしております。なお、委託期間につきましては、毎年4月1日に年度契約を締結しております。 現在の委託内容でございますが、1つ目として港務所を支援する業務では、係留施設等使用許可申請の受理及び整理等や船席指定のための情報整理を行っております。 2つ目として港頭地帯巡回支援業務では、岸壁利用状況の調査として坂出港の埠頭全般を巡回し、埠頭の利用状況などの港湾活動や施設の破損、投棄ごみを把握するためのパトロール業務等でございます。 3つ目として港湾管理システムの運用では、船舶検索システムにより船舶の動静把握を行うものでございます。以前は、申請書に記載されている時間により岸壁利用を把握しておりましたが、船舶検索システム導入により、岸壁の空き状況をリアルタイムに把握できるようになり、早期出航した岸壁など、使用されていない岸壁を有効利用することが可能となりました。 また、外部委託に伴い土曜日も開庁しており、代理店からは、予定変更や利用岸壁の変更など、急な連絡もできるようになり、大変助かっているという声もいただいております。さらに、係留船舶の監視にあわせ、港湾施設の巡回、点検を毎日行っており、岸壁を初めとする港湾施設の異常を早期に発見することが可能となりました。 これらのことを踏まえますと、委託業者において適切な港湾施設の管理と岸壁の有効利用が図られていると考えております。 委託先の事業者に対する管理につきましては、本市職員が港務所長として指導、監督、統括をしており、適切な管理運営に努めているところでございます。 なお、近年の入港隻数は横ばいで推移しておりますが、船舶の大型化に対応するため、現在行っている岸壁の増深工事や老朽化対策等を計画的に実施することで、今後は坂出港の優位性を生かした港づくりを推進し、坂出港の利用向上に努めてまいります。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 今参事のほうからお答えがあったように、私も岸壁利用について、急な利用にも対応していただけるという喜びの声も聞きますと同時に、東洋信号通信社が今委託されてるわけですけども、その管理する態度が気に入らんという被管理会社も時々あるんで、そのあたりも市として注意していただけたらありがたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。 それと、その岸壁を利用する船舶なんですが、多くの船舶というか、ほとんどの船舶が困っていることが2つほどありまして、1つは船の中に生じるごみの処理、それとビルジの処理に困っているそうです。 ビルジというのは、船の構造上どうしてもエンジンルームにたまる、油と水がまざった汚水のことをいう石油用語だそうですけれども、このビルジは海に捨てることはできません。かといって、ビルジの管理をしなければ、最終的には船の沈没にもつながりかねないことになるようです。こういったのっぴきならない船舶のニーズに坂出港で応えることができれば、ポートセールスの大きな武器として利用できるのではないでしょうか。 坂出の公共岸壁、専用岸壁で、ビルジが処理できる施設はないのでしょうか、お知らせください。 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 議長─建設経済部参事 ○議長(大前寛乗君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(藤岡和也君)登壇〕 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 坂出市の公共岸壁、専用岸壁を見た場合、ビルジの処理施設を持つ岸壁はないのかについての御質問にお答えいたします。 船底にたまった油性混合物であるビルジの処理施設につきましては、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律に基づき、四国運輸局において廃油処理事業を許可しております。 四国運輸局に確認しましたところ、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律第20条に基づく廃油処理施設につきましては、坂出市内の専用岸壁では1社が廃油処理施設を所有しておりますが、自家用であり、一般使用者向けの施設ではございません。また、坂出市の公共岸壁には、廃油処理施設はございません。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 今参事のほうから個別の社名は出しませんでしたが、実はビルジの処理施設はコスモ石油の岸壁にございます。 現在、コスモ石油の関連の船舶のビルジ処理と海上保安署のビルジの処理はどうもコスモで行っているようです。 できれば、そのコスモ石油のビルジ処理施設を何とかほかの船舶でも利用できる方法はないのか、市のほうとしてコスモ石油のほうと交渉することはできないんでしょうか。また、先ほど申しましたように、船の中に生じるごみの処理、この方法について何かいい方法はないのか、あわせてお聞かせ願えたらと思います。 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 議長─建設経済部参事 ○議長(大前寛乗君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(藤岡和也君)登壇〕 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 本市としまして、コスモ関連の船舶以外のビルジ処理を行うよう交渉できないか、また船舶のごみ処理について何か方策はないかについての御質問にお答えいたします。 コスモ石油株式会社にコスモ関連の船舶以外のビルジ処理について確認しましたところ、現在は原油の精製機能を廃止したことにより、一般事業者向けの廃油処理施設として届け出を行っておらず、現状では難しいものと考えられております。 また、船舶のごみ処理につきましては、坂出市廃棄物の処理および清掃に関する条例第5条により、事業者において処理していただいております。 なお、港務所に船舶で発生する事業系一般廃棄物の処理について問い合わせがあった場合、本市のホームページにも記載されております一般廃棄物処理業許可業者を案内しております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 現状はそういうことだということですけども、そこを今後コスモのほうに働きかけていただいて、何とかポートセールスの大きい武器になると思いますので、1回の交渉で諦めずに、定期的にそういうお話をしていただきたいなというふうに思います。 ごみ処理についても民間業者に委託しているということですけども、これも方法によっては、例えば民間業者が当番制でずっと岸壁につくことができれば、坂出港に着けばごみの処理ができるというふうなことにもなろうかと思いますので、そのあたりの方法もあわせて検討していただけたらありがたいなというふうに思います。 それでは次に、港域、港の範囲です、の拡張について伺います。 この問題は、何度も本会議で取り上げさせていただいているんですが、一般的に港の区域には、坂出港の場合、港湾法による港湾区域と港則法による港域、さらに関税法による開港の港域があって、坂出港の場合、港湾区域まで港域を拡張することによって、特別とん譲与税が坂出市に入ってきます。 そこでお聞きしますが、港域が拡張された場合、どの程度の税収が見込めるのでしょうか。 また、当初市長は、この港域の統一に非常に積極的に取り組んでいただいておりましたけれども、現在はどのような状況になっておるのか、あわせてお知らせをいただきたいと思います。 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 議長─建設経済部参事 ○議長(大前寛乗君) 建設経済部参事              〔建設経済部参事(藤岡和也君)登壇〕 ◎建設経済部参事(藤岡和也君) 港域の拡張についてのうち、港域が拡張された場合、どの程度の税収が見込めるかについての御質問にお答えいたします。 港則法に基づく港域が、港湾法に基づく港湾区域に統合された場合の特別とん譲与税の増額につきましては、平成29年度の番の州地区での外国船舶の利用状況により推計いたしますと、約5,000万円の増額になると試算しております。なお、特別とん譲与税は、基準財政収入額に計上されることから、地方交付税が同額減少することとなります。このことから、本市の税収への影響はないと考えております。 次に、港域拡張に向けて、現在はどのような状況になっているかの御質問にお答えいたします。 坂出港は昭和23年1月に関税法により開港となり、同年7月には港則法により港域を指定されております。港域につきましては、港則法により船舶の入出港及び停泊、航路及び航法、危険物を積載している船舶に関する規定など、港内における船舶交通の安全及び港内の整頓を図ることを目的とした区域であります。 現在港域外となっている番の州北部は、大型船舶が多く就航しており、船舶交通の安全を高めるため、港域への編入は重要でございます。これまでも港域の拡張につきましては、各関係機関の方々と協議、検討を重ねてまいりましたが、現在のところ港域の見直しには至っておりません。 引き続き関係機関の方々と協議、検討を続けてまいりたいと考えております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 今参事のほうから説明がありましたように、確かに交付税措置がされてトータルの税収は変わらないということですが、先ほど市長も言うたように自主財源の確保にやっぱりかかっていかないかんと。この特別とん譲与税というのは自主財源ではなくて依存財源にはなるんですけども、金額をこちらで確定することができますので、非常に坂出市にとってはやりやすくなるんではないかな、金額的にもそう小さい金額ではないように思いますので。いろいろ難しい問題と重なっていることも十分承知しているんですけども、めげないで、交渉を引き続きよろしくお願いしたいと思います。 それでは、市民ホールの休館について1点お聞きしたいと思います。 市民ホールは、現在市以外のさまざまな団体が利用していますが、来年度から市民ホールの使用が中止になっていることを知って、早速代替えになりそうな施設に問い合わせをしている団体もあると聞いています。ところが、こういう施設は予約が2年先まで入っていたりで、なかなか予約がとれなくて困ってるというふうに聞きました。 そこで、利用者の選択肢を広げるためにも、例えば坂出高校音楽ホールのような県施設が使用できるように市と県との協定が結べないものでしょうか、お知らせください。 ◎教育部長(浦田俊一君) 議長─教育部長 ○議長(大前寛乗君) 教育部長              〔教育部長(浦田俊一君)登壇〕 ◎教育部長(浦田俊一君) 市民ホールの休館について、県の施設である坂出高校の音楽ホール等について、県有施設使用に関する協定を結んでおけば代替施設の確保につながるのではないかとの御質問にお答えをします。 坂出高校の音楽ホールの利用については、市民ホールの休館を検討する際にも坂出高校に照会をする中で、学校側としても学校授業等に影響が出ない範囲であれば、検討も可能であると聞いております。 現在の坂出高校音楽ホールは、平成3年竣工の388人収容の音楽専用ホールであり、音響は非常にすぐれており、音楽科の授業や練習場所としてグランドピアノ2台、電子オルガン、またクラシック系楽器などの設備も完備されておりますが、あくまでも学校施設との位置づけで、授業等に必要がないと考えられる楽屋や控室、またスポットライトなどの設備はございません。よって、市民ホールで行われている一般的な音楽関係の催しの全てが代替え開催できる環境ではありません。 また、県と一定の協定を結び、学校施設のホールなど市民ホールの代替施設としての利用については、土曜、日曜などもクラブ活動や学校行事等が実施されていることから、生徒の安全面への配慮等も必要であり、難しいものがあると考えております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 私が質問したのは、坂出高校の音楽ホールに限ったことではなくて、これは例えば坂出高校の音楽ホールなど県施設ということですので、県立高校の体育館とか、そういう県立施設も全部含まれるわけです。 今の坂出高校の音楽ホールの場合ですと、直接その利用者なり、市なりが高校と交渉しても、どうしても校長先生というよりはどちらかというと音楽科担当の先生の御意向が非常に強いという状況があって、なかなか部長がおっしゃるように使用が難しいというのはわかるんですが、そこで市と県とがある程度の協定を結ぶことができれば、10使うところを、何とかこういう緊急事態だから8とか9ぐらいに抑えて、1つ、2つは市のほうに譲ってやれよという暗黙のそういう協定を結んでいただいておけばいいのではないかな。音楽ホールに限りませんよ。体育館にしてもいろんな体育館がいっぱい、市の体育館もいっぱいだった場合に、高校の体育館が使えたらいいのになという状況もあるかもわかりません。そういった協定が結べないかというふうな質問をさせていただきました。もう一度お答え願います。 ◎教育部長(浦田俊一君) 議長─教育部長 ○議長(大前寛乗君) 教育部長              〔教育部長(浦田俊一君)登壇〕 ◎教育部長(浦田俊一君) 県有施設の使用についての再質問にお答えします。 先ほどは坂出高校の音楽ホールを例に挙げて御答弁しましたが、それぞれの施設で、学校施設であれば学生の方が使っておられる。一般の体育館、ホール等もそれぞれの利用目的で使っておられるというようなことがありますので、今、市のほうでは、市民ホールで行われている一般的な行事の代替施設は、さまざまな条件から使用することは難しいと考えております。 仮にお借りすることがあるとすれば、特に個別の事業の想定は現在はありませんが、坂出市主催の公的な行事で、運営等の全般にわたり坂出市側で責任が持てる行事等に限られてくるものとの考えを持っております。そのような場合には、先ほどの坂出高校の音楽ホールにつきましてもお願いをしていきたいと思っております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) ちょっと無責任なような気がします。市民ホールの使用に関しては、坂出市が貸してたわけですから、それが坂出市の一方的な理由で使用を来年度から中止するという状況にあって、後はもう知らんから好きなところを勝手に探せえ、利用せえよというふうなスタンスで、市が行う行事に関しては学校なりと市として交渉すると。そういった今までの使用団体についての便宜を図ってくれという話は県とは一切しないというふうな今御答弁に聞こえたんですが、そういう理解でよろしいんでしょうか。 ◎教育部長(浦田俊一君) 議長─教育部長 ○議長(大前寛乗君) 教育部長              〔教育部長(浦田俊一君)登壇〕 ◎教育部長(浦田俊一君) 代替施設の利用についての再々質問にお答えをいたします。 先ほど音楽ホールを例にとって御報告しましたが、やはり県の施設もそれぞれに利用目的があり、現在利用されているということでございます。坂出高校につきましても事前に問い合わせをしたところですが、先ほど御答弁したような内容でございました。確かに市民ホールが急遽閉鎖するということで、これまで利用されていた方につきましては大変御迷惑をかけておるというのは認識しておりますが、この議会でもお話がありましたように、大阪北部で大きな地震もありました。思いも寄らぬとうとい命が失われたということもございます。公共施設を管理するものにとって、やはり市民の生命、これを一番に考えるいうことで、急遽残念ながら休館を決めたところでございます。事前に全ての施設についてはそういう協定、お願いができればいいのですが、今のところ、坂出市としてはそれぞれのところについてお願いをできるという状況にはないということでございます。御理解を賜りたいと思います。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) それでは、次の質問に移らせていただきます。 規格葬儀の委託運営についてお伺いしますが、まず規格葬儀の委託業者と利用プランの内容、料金、また規格葬儀の年間の利用状況についてお伺いします。 ◎市民生活部長(中西明彦君) 議長─市民生活部長 ○議長(大前寛乗君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中西明彦君)登壇〕 ◎市民生活部長(中西明彦君) 規格葬儀についての御質問にお答え申し上げます。 規格葬儀とは、市営葬祭を廃止するに当たりまして、できるだけ市民生活に影響を及ぼすことのないよう、市が定める一定規格の葬儀内容及び安価な統一料金で、家庭や地域から故人を送り出すことができるようにとの趣旨のもと、市に協力いただける市内の葬祭事業者を坂出市規格葬儀取扱店として承認し、その取扱店が利用者との契約に基づいて、自宅や地域の集会所、宗教施設等、葬儀場所を限定してとり行う葬儀でございます。また、喪主、施主、または死亡者が坂出市民で、市内で葬儀を行う場合に御利用ができます。 この規格葬儀の取扱業者でございますが、現在市内にある協同セレモニー会館坂出、株式会社坂出葬儀社、すいりん館、ベルモニー会館坂出、ベルモニー会館福江の5事業者でございます。 利用プランについてでございますが、平成24年6月末までの自宅葬儀である市営葬祭の流れを受けた標準葬のAプランが10万円と、祭壇がない略式葬のBプラン5万円の2種類となっております。 利用状況につきましては、過去3年間の実績で申し上げますと、平成27年度、Aプランが2件、Bプランが3件、合計5件、平成28年度、Aプランの利用はございませんでした。Bプランが10件でございます。平成29年度、Aプランが2件、Bプランが16件で合計18件でございます。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) ありがとうございました。 その規格葬儀というのは、弱者切り捨てをしないという非常にすばらしい企画だなというふうに思います。 現在その規格葬儀を市民に対してどのように広報が行われているのかお知らせください。 ◎市民生活部長(中西明彦君) 議長─市民生活部長 ○議長(大前寛乗君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中西明彦君)登壇〕 ◎市民生活部長(中西明彦君) 規格葬儀の広報についての御質問でございます。 市民の皆様への広報につきましては、現在市のホームページへの掲載、また市民課窓口でのチラシの備えつけ等、周知に努めているところでございます。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 今規格葬儀の広報についてお知らせをいただいたわけですが、きょう、実はこの規格葬儀について質問をする前に私は、西部地区の連合自治会長ほか役員、それから地区社協会長、老人クラブ会長、体育会会長、婦人会会長、福祉ママ会長がそろっている前で、この規格葬儀のことについてお話をさせていただきましたが、誰も御存じありませんでした。この方々は、いわば市民の中でも市の情報に敏感で詳しい方々ですが、この方々が誰も知らないということは、規格葬儀の制度が市民の間に根づいていないということにはなりませんか。ということは、広報が全くできていないということにはなりませんか。もう一度お答えください。 ◎市民生活部長(中西明彦君) 議長─市民生活部長 ○議長(大前寛乗君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中西明彦君)登壇〕 ◎市民生活部長(中西明彦君) 規格葬儀の広報についての再質問に御答弁申し上げます。 平成24年7月より実施しております規格葬儀について、十分に周知ができていないのではないかという御意見でございます。 この制度が始まった当初、24年でございますが、規格葬儀に関する詳細なチラシにつきましては、全戸配布を行ったところではございます。ただ、制度開始以来、長い年月も経過しておりますことから、今後自治会、また地区衛生組織連合会でも事業の周知のほうは行ってまいりたいと考えております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) これから広報について考えていただけるということなんですが、最近私も読み方も知らなかったんですけども、直角の直に葬式の葬ですね、ちょくそうかじきそうか、という言葉を時々耳にするようになりました。葬式を行わないで直接火葬することをいうようであります。もちろん葬式を出される家庭にはそれぞれいろいろな事情があるでしょう。しかし、少なくとも経済的なことが理由でその直葬が行われるということは、福祉の充実を推進している坂出市において、あってはならないことだと思います。 弱者切り捨てにならないための規格葬儀のはずです。今後具体的にどのような広報を行っていく予定があるのか、もう一度お聞かせください。 ◎市民生活部長(中西明彦君) 議長─市民生活部長 ○議長(大前寛乗君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中西明彦君)登壇〕 ◎市民生活部長(中西明彦君) 規格葬儀に関する広報についての御質問でございます。 先ほども御答弁申し上げましたように、現在ホームページで公開のほうをいたしておりますが、インターネットで確認できない方も多くいらっしゃるところでございます。今後は市の広報紙への掲載等も検討してまいりたいと考えております。また、先ほど御答弁申し上げましたように、地区衛生組織等に対しまして事業の周知、説明のほうをしてまいりたいと考えております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) どうぞよろしくお願いします。 それでは、公共交通の不便地域における対策についてお伺いしたいと思います。 本市の公共交通における空白地域は、地域公共交通確保維持改善事業、つまり地域内フィーダー系統補助を活用することで、バス交通、デマンド交通の運行についての支援を行い、ほぼ解消されているところであります。しかしながら、現在も府中地区、王越地区、島嶼部などでは高齢化が進み、自宅からバス停留所までの移動が困難な状況が顕著になってきています。 先般の議会報告会において、特に岩黒島の方々から、バスの停留所が島の上の瀬戸大橋にあり、島の上まで歩いていくのが困難になっているとの御意見がありました。現在、市に対して改善を求める要望はどれぐらいあるのでしょうか。 市として、どのように状況を把握し、その対応をどのように考えておられるのかお知らせください。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○議長(大前寛乗君) 総務部長 好井和彰君              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) 公共交通の不便地域における対策のうち、瀬戸大橋線路線バスについての御質問にお答えいたします。 瀬戸大橋線が運行されております3島のうち岩黒島につきましては、瀬戸大橋から島内に乗り入れるループ橋の構造上、大型車以上の車両の乗り入れが禁止されているため、橋上に岩黒島バス停が設置されており、島民の皆様が路線バスに乗る際にはエレベーターを利用していただくこととなっております。この点につきましては、かねてより島民の方から、特に高齢者にとっては非常に負担であるため、改善を求める要望をいただいているところでございまして、本市といたしましても当該路線を運行するバス事業者と改善に向けた協議も実施いたしたところでございます。しかしながら、岩黒島へ乗り入れるには、新たに中型車両の導入が必要なところ、当該路線は国庫補助を受けております赤字路線であるため、新たな投資は難しく、また仮に中型車両を導入した場合、児島櫃石間で乗客が乗り切れないというような事態も想定されるほか、中型車両は他の路線への車両転用もできないなど、さまざまな理由によりバス事業者としては岩黒島への乗り入れはできないとの回答を得たところでございます。 なお、本市といたしましては、そうした困難な状況は十分承知はいたしておりますが、引き続きバス事業者に対しまして働きかけは続けてまいりたいと考えております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番
    ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) 今後引き続きそのバス事業者との交渉はぜひお願いをしたいと思います。 私なりにいろいろ調べましたら、やっぱりその国庫補助の制度も坂出市の場合はいっぱいいっぱい使っていて、なかなか拡張するのは難しいという現状だということも承知をしております。 ちょっと目線を変えて、坂出市は生活支援体制整備事業として、坂出市民互助を中心とした生活支援システムであるささえまろネットワークの充実に今力を注いでおられます。 ささえまろネットワークなどを活用した、何か交通弱者への支援を模索するなど、福祉と交通支援の連携の可能性についてあるのかないのか、その辺の認識をぜひお聞かせ願えたらと思いますので、よろしくお願いします。 ◎副市長(加藤悟史君) 議長─副市長 ○議長(大前寛乗君) 副市長 加藤悟史君              〔副市長(加藤悟史君)登壇〕 ◎副市長(加藤悟史君) 福祉と交通の連携についてお答えをいたします。 生活支援体制整備事業につきましては、高齢者の地域での暮らしを支える生活支援の充実のため、自治会、地区社協、民生委員、婦人会、老人クラブ、市社会福祉協議会等といった地域の高齢者を取り巻く各種の団体が連携することで、助け合い、支え合いの活動を継続的に発展させていくことを目的としております。 第7期介護保険事業計画を策定する際に行いました介護予防・日常生活圏域ニーズ調査におきまして、外出を控えている理由としては、足腰などの痛みや外での楽しみがないなどの回答が多数挙げられているところであります。また、そのほか、交通手段がないという回答もございました。 そのような調査結果を踏まえまして、本事業の推進におきましては、高齢者の介護予防の推進や社会参加の促進が全市的に取り組むべき喫緊の課題というふうに認識をしているところでございます。 また、地域によって取り組むべき生活課題はさまざまでありまして、その実情に応じて優先順位も変わってまいります。地域ごとに丁寧な働きかけを行うとともに、地域における助け合い、支え合いによる生活支援の方法の検討を行う必要があると考えております。 いずれにいたしましても、交通弱者への支援につきましては、環境整備も含めた多様な主体による柔軟な取り組みの必要性が想定されるため、今後とも本事業の推進を図りながら、また関係各部署との連携も図る中で検討してまいりたいと考えております。 ◆17番(吉田耕一君) 議長─17番 ○議長(大前寛乗君) 吉田耕一君              〔17番(吉田耕一君)登壇〕 ◆17番(吉田耕一君) どうぞ今後、相当時間とか労力がかかると思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(大前寛乗君) 次、8番出田泰三君の質問を許します。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 8番 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) 初めに、大阪北部の震災でこのたび亡くなられました方々への御冥福をお祈りいたすとともに、被災された皆様方に心よりお見舞いを申し上げたいと思います。 早速、質問に入らせていただきます。 最初は、コンパクトシティー実現に向けての取り組みについてお伺いいたします。 私は、綾市長が掲げるコンパクトシティーの中核をなす部分、つまり坂出駅を起点とします、恐らく半径1キロの範囲だろうと思いますけれども、半径1キロの中心街の人口は、今後適切な施策や内外への情報発信を着実に講じていけば、間違いなく今よりはふえると信じております。しかし、そのためには、交通アクセスのよさや教育・医療施設等の充実といった要素以外にも大事なものがあると思っております。それは、自分が住んでいる場所の近くに人が集い、憩える場所、つまり住む場所、働く場所に次ぐ第三の居場所がどれだけあるかということであります。 その鍵を握る要素の一つとも言える飲食店をめぐる状況が深刻さを増しております。最近、市民はもちろんですけれども、特に市の職員からも食べるところが次々となくなり困っているという声を聞きます。 では、市内の飲食店は一体どのくらいあるのかと思い、調べましたところ、まず本市の最新の平成29年版の統計書で見ても、実は平成4年までの古い資料しか載っておりません。そこで、政策課にお聞きし、ようやく総務省の統計で、本市の飲食店の数は全部で、平成26年が一番新しい資料とされておりましたけれども、平成26年に238と、平成21年に比べて44店舗、およそ16%減っていることがわかりました。 さらに、別の民間データ会社の最新調査によりますと、坂出駅を起点に半径1キロ圏内にある飲食店は175店舗だそうであります。残念ながら過去データは把握できないので比較が難しいため、データの分類ごと、例えばそば、うどん、中華やファミリーレストランといった種分けと店名ごとにさらに調べましたところ、最近閉めてしまった店が少なくとも8店舗あり、現在はさらに167店舗ぐらいになっているのではないかと推察されます。 もちろん店を閉める閉めないは、あくまで事業主の都合でありますけれども、市長が言うコンパクトシティー、つまり利便性の高い、住みやすい町を今後本気で目指していこうというのであれば、現状は極めて憂慮すべき事態で、単に商店街の問題だと捉えて矮小化し、看過すべき問題では決して私はないと思っております。 四国新聞社のコラムに、高松市の中央商店街では、この10年、飲食店がおよそ3割ふえ、一方で、衣料品などの物販は2割近く減少しているという記事が載っておりました。特に増加が著しい南新町では、うどん店の増加に伴い、カレーや中華など多彩な店が目立っているそうで、記者は、商店街再生に向けた動きの一つとして今後も注視したいと結んでおりました。 指摘されるまでもなく、こうした傾向は今全国的に見られておりまして、私も2年前の9月議会で、上物施設を市が整備して食を提供する市立レストランを例に挙げまして、その必要性を説いております。 坂出市の優位性や利便性の高さは誰もが認めるところでございますけれども、ではなぜ、飲食店は今も減り続け、それにかわる飲食業者の出店の動きが極めて鈍いのでしょうか。また、乗降客数が多いのに、なぜ駅周辺にホテルやにぎわい施設が進出してこないのでしょうか。 綾市長、コンパクトシティー・プラス・ネットワークを進める上で、私はこういった飲食やホテル業者等に対し、本市への進出の意向やイメージ調査を実施し、そのために必要な施策や対策を専門家を交えて早急に講じるべきだと考えております。また、既にそうした調査を実施しているのであれば、具体的な今後の対策をぜひお聞かせください。 ○議長(大前寛乗君) 答弁を求めます。 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 議長─建設経済部長 ○議長(大前寛乗君) 建設経済部長 宮本智裕君              〔建設経済部長(宮本智裕君)登壇〕 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 8番出田議員の市長の政治姿勢についての御質問のうち、コンパクトシティー実現への取り組みについてお答えいたします。 本市のコンパクトシティー実現への取り組みといたしましては、本市におきましても人口減少が続いていることから、一定の人口に支えられた医療、福祉、商業、公共交通等の都市を支える機能が維持できず、結果として地域経済の衰退、財政状況の悪化、市民生活の利便性の低下等を引き起こす懸念があり、都市機能が集積された中心拠点と、その周囲にある人々の暮らす各地域を公共交通ネットワークで結ぶ集約型都市構造を目指すことにより、持続可能で暮らしやすいコンパクトなまちづくりを進めているところでございます。 さらに中心拠点となる町なかにつきましては、坂出市まちなか中高層共同住宅建設促進事業補助金を創設し、坂出駅周辺の非常に利便性の高い中心市街地において、一定程度の人口を誘導し、また定住人口の増加を図っていくため、まずは相当程度の定住効果が見込まれる共同住宅の建設を促進することを目的として、建設事業者等に対して建設費の一部を補助しております。まさに本市の働く町としての強みを生かした、働く人の受け皿となる快適な住環境整備の供給を推進しております。 一方で、町なかでは閉店する飲食店もあり、御質問者のおっしゃるように、本市において飲食業を営む事業者が減少してきているものと考えております。この市内で飲食業を営む事業者の減少は、先ほど申し上げましたが、人口減少の問題に加え、坂出商工会議所が実施した市内企業の経営実態調査結果において、市内の飲食業を営む事業者の約半数が従業員不足及び後継者がいないと回答していることから、中小・小規模事業者の喫緊の課題である人手不足と後継者問題に起因したものと考えております。 また、飲食・宿泊事業者を対象とした本市への進出意向調査やイメージ調査を実施してはどうかとの御提案につきましては、これまで日本各地の自治体におきまして、企業立地戦略を策定するため、企業進出意向調査が実施されており、駅周辺地区への出店進出を考えていない理由として、小売業、ホテル、サービス業の3業種で多い回答は、周辺の居住人口が少ないことや集客や見込めないことが挙げられております。本市におきましても、駅周辺に飲食業の出店や宿泊業の進出の動きが鈍いのは同様の理由によるものと推測されます。 したがいまして、今後も本市の働く町の強みを生かして、定住人口をふやし、立地適正化計画によるコンパクトで持続可能なまちづくりや、京町線の街路整備及び坂出駅北口駅前広場の拡張再整備など、町なか再生を着実に推進していくことで本市に魅力を感じていただき、イメージアップにつなげることによって、そこに商機を見出し、飲食、宿泊事業者の本市への進出を促してまいりたいと考えております。御理解賜りたいと存じます。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) まことに残念でなりません。私は市長にこの質問をぶつけたつもりでありますけど、実は同様趣旨の質問に関しましては、2年前の9月に同じような質問をしました。その時に、例えばいろいろ町なかの施設もありますよというふうなことも言われて、全然話がかみ合わないんです。これは今後のコンパクトシティーのまちづくりそのものにかかわった部分を私は聞いております。これまで何度も質問のたびに言ってるんですけれども、私は商店街を昔のように再生すべきと言っているんではありません。それは、本市の場合は極めて私も難しいと思っております。ですが今後、何度も言いますよ、町なかの人口がふえた後、買い物も食べるところも憩える場所も何もなくなる可能性が今現実に目の前に来ているんですよ。そういう可能性があるのに、それをまちづくりの当事者であるべき市が、一商店街の問題であるとか、あるいは民の問題だと、いわば他人事のように答弁を繰り返してきたことに私はもう我慢がなりません。私の受け取り方が極めて偏っているのかもしれませんけれども。それと、担当部署も私は答えろというのはかわいそうだと思いますよ。商工業だけでなく農業や水産業までと、実に幅広い分野を担当しております。極端にはイノシシから商業と、こういうのがなかなか1つの部とか課でできるんでしょうか。 先ほどの飲食店にしてもそうですけれども、例えば今回の打ち合わせの時に担当課にお聞きしましても正確な数を全く把握しておりませんでした。ですから、私は市長にぜひこの際お聞きしたいなというふうに思っております。もし御答弁いただけるのであれば、もう一度お願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(大前寛乗君) 市長 綾  宏君              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) アンケート調査等の質問にお答えをいたしますが、やはり民間には間違いないんです。何度もその商店街のお話をしてきました。このたび会議所の会頭さんがおかわりになりまして、大分商店街のお話といいますか、駅周辺のことも今少しお話をしている。来週うちの三役と先方の三役が細かいお話をする機会を得ております。 その中で、空き家対策とあわせて、私は昨年から空き店舗のお話をしているところですが、このアンケートをとった中に、半分以上の方は買ってくださいと。人に貸すのは嫌やというアンケートがまさに出ているわけです。だから、店舗を出そうにも貸していただけないんです。買ってくれるんやったらええと。それがばらばらで買ってるところをいうと、これは進出する者から見ればコストパフォーマンスが合わないんです。 だから私は、インフラ整備ということで下水と耐震の水道管を入れたりとか、そういう周りから今攻めているところでございまして、まさに公共で何ができるかというのを模索しているところですが、もう一つ、一歩進んで町なかで、あとはほかの方の質問にもありますが、狭隘な道路の問題、それは安全・安心もそうなんですが、それから一部、今マンションが建つようなところ、自然の地上げと言ったらいいのかどうか、そういう形が今ひそかに進んでいるところもあります。 飲食店の話がないかと言いますと、個人経営で言いますとそういう貸していただけないというのがまずあるのと、居抜きで貸せるところがないんです、なかなか。それと、大きなチェーン店になりますと、相当コストパフォーマンスを計算しますので、先ほどの部長の答弁の中にあったアンケート調査等で制約ができる。 ホテルも実は二、三、話はあります。ただ、敷地の問題です、場所と。坂出市が協力できるところとできないところがあって、今とまっているところもあります。これはまず大型店舗のお話もまた近々に少し突っ込んだ話があるようでございますので、そういうところでも進んでいきたいなと思っておりますが、質問者がおっしゃいました公設民営型のレストラン棟みたいな、これができれば非常にありがたいと思うんですが、先ほどからいろんなところで財政難のところで、何を民営化していくのかと。公設民営になりますと、その都市効果にあわせてどうかというお話がまた出てくるんで、それもまた適当な場所等を含んで、実はあらゆる面を水面下で今研究してるところと、実際に当たっているところもあります。例えば会議所が今度移りますので、会議所の跡地、あれをどうするのかという話も実はありまして、今度の来週以降の会議所とのお話の中でもそれは出てくるんでないかなと思っておりますので、余り多分な御期待もいただいても困りますが、そういうことで進んでまいりたいと思っております。 以上です。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) 私も今市長が御答弁されたような内容も、いろんなところでうわさも入っておりますし、動きも知っております。ただ、やっぱりトータルで考えた場合に、アナウンス効果と言うんですか、首長さんが先陣切ってやっていかれるという、そういう姿勢が私は一番大事ではないかなと。いろいろマーケティングをすると、確かに状況的に厳しいものもいっぱいありますけれども、ぜひスピード感を持ってやっていただきたい。 きのうもちょっと、昨日の斉藤さんの質問で、私は4年前に質問した転入・転出者に関するアンケートのことが、ようやく本年4月から実施したというふうに御答弁ありましたけれども、やっぱり4年前、その程度のことが、4年前のことが今ようやくやっとる。とにかくどんどんどんどん、今も市長もおっしゃってましたけれども、いろんな今ぼちぼち思惑買いみたいなもので、更地がいっぱいふえておりまして、それもできるだけ早く皆さんにこの町はこうするんだよというふうな計画をお示ししていただいて、そういう不安感とか、よりそのトータルの魅力というのをぜひ市長の口からどんどんどんどん発信していただけたらなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 次は、景観を生かしたまちづくりについてお聞きいたします。 まず、港町坂出を代表する建物の一つとして、昭和9年、1934年に今の西岸壁に建てられた旧港務所についてであります。 ちょっとこの写真を見ていただけたら。見にくいかもしれませんけれども、これが戦前、昭和10年か11年ごろの写真であります。小さくて申しわけないんですけれども、この立っている場所というのが赤灯台のところです。赤灯台と、こちらに見えます東洋物産が昭和6年にできました。旧港務所がこの真ん中あたりにあるんですけど、これが昭和9年にできました。そういう、後ろに海から見たときの坂出のランドマークとなっております、今もそうですけど讃岐富士が見えまして、さらに当時、港内には、洋風のしゃれた専売局や石積みの両景橋がありました。この写真を見ると、当時のまちづくりにかける先人たちの心意気が感じられる写真でございます。 こうやって84年もの間、風雪に耐え抜いてきた、その旧港務所の中で、ことし5月、映画ロケが行われまして、関係者から探偵事務所としてよみがえった内部のすてきな写真を私も見せていただきました。私は、できることならこの歴史的な建物を改修、保存して、港町坂出再生に向けてのシンボルとして残すべきだと考えておりますが、そのためには周辺の環境整備、特に目の前にある輸出用のスクラップ置き場の移転等が必要だと思っております。もちろん民間の土地であることや旧港務所自体も保存のために多額の費用が必要になります。そのためでしょうか、本市の公共施設等総合管理計画や坂出ニューポートプランの素案など市の描く将来構想には全くと言ってよいほど、旧港務所をどうするかについては触れられておりません。今後の方針についてお聞かせいただきたいと思います。 ◎副市長(加藤悟史君) 議長─副市長 ○議長(大前寛乗君) 副市長 加藤悟史君              〔副市長(加藤悟史君)登壇〕 ◎副市長(加藤悟史君) 景観を生かしたまちづくりについての御質問にお答え申し上げます。 まず、旧港務所北側のスクラップ置き場に関しましては、民間企業が所有する事業所用地でございます。景観法等の関係法令等に抵触するという場合はともかく、単に景観上の理由のみをもって移転を求めるということは、非常に困難であろうというふうに考えるところでございます。また、仮に移転を求めるといたしましても、土地の買い取り、また移転補償、移転先となる代替地の確保等、種々課題も生じてくるものと考えております。 次に、旧港務所の整備等につきましては、当該施設が歴史的な建造物として市内外から多くの関心を集め、高く評価されている現状に鑑みましても、貴重な観光資源として維持するために、まず修繕が必要になるものと認識をいたしております。御質問にもありましたように、そういう中でも耐震補強、また外装、内装の改修を行うには多額の経費も要しますことから、本市の厳しい財政状況から見ても、大変今苦慮しているところでございます。いずれにいたしましても、築80年以上経た、まさに港町坂出のシンボルと言える旧港務所につきましては、これからも市民に親しまれ、県内外からも多くの皆様に興味を持っていただけるよう、まずは適切な維持管理に努めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) とりあえずは現状維持で保存していくという、相当老朽化しておりますんで。特にこの間のロケでもてっぺんになかなか上がれなかったという話も聞いておりますんで。 それでも現状難しいと私も思ってますし、ただなぜここまでこだわっているかといえば、旧港務所にはもう一つ時代を語り継ぐ戦争遺産としての重みがあるからであります。 ことし亡くなった直木賞作家の津本陽氏の作品である泥の蝶の冒頭に、太平洋戦争が始まる直前の昭和16年11月未明、中国へ渡る船に乗るため坂出港に着いたというふうな記述がございます。実は私の父もそうですけれども、昭和10年ごろから、実は坂出港からは何千何万と、恐らく何万という数になろうかと思うんですけども、そういう兵士がこの坂出港から海を渡って、中国やビルマなどの戦地へ赴いております。これは市史にも十数回、そういう記載がございますけれども。戦後復員した兵士たちの戦争記録の中に、当時の若い兵士たちが戦場での死を覚悟し、坂出港から船に乗って故郷を後にする心情が切々とつづられております。70年余り前に起きた戦争を語り継ぐ貴重な歴史遺産を、次代を担う子供たちにきちんと伝えていく役割が私たち大人にはあると思っております。 港町坂出の再生のシンボルとして、また貴重な坂出の戦争遺産として、今後どうするかを十分に協議してお決めいただけたらというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、本会議でやはり何度か質問した市の郷土資料館についてお聞きします。 先ほどちょっと触れましたけれども、公共施設等総合管理計画では、現在の建物を保存することを念頭に、耐震補強工事を含め方針を決定するとしております。私はその場合、復元された建物は、市民の皆さんが持っている貴重な資料や写真、映像等も保存、展示できる文書館的なものがふさわしいのではと以前から申し上げております。 市の文化財でもありますこの建物は、実は再来年、2020年には築100年になりますけれども、今後どうするかの議論はほとんど進んでいないように思います。周辺施設整備を含めた今後のまちづくりと密接に関係しているだけに、市も方向性が出しづらいんだろうなというふうには思うんですけれども、建物の経年劣化を考えますと、私はある程度の方向性はやはり出すべきで、これ以上先送りすべきではないと考えておりますけれども、御所見をお聞かせください。 ◎教育部長(浦田俊一君) 議長─教育部長 ○議長(大前寛乗君) 教育部長 浦田俊一君              〔教育部長(浦田俊一君)登壇〕 ◎教育部長(浦田俊一君) 郷土資料館は、大正9年、1920年11月当時、綾歌商業学校本館として落成した建物であり、2020年には100年を経る、本市でも貴重な大型木造学校建物でございます。 郷土資料館の耐震補強につきましては、平成25年6月定例会で御質問者に、また平成29年9月定例会で15番松成議員にもお答えしましたように、今後の保存と活用を念頭に耐震補強工事や、また外壁の塗装の塗り直しを検討しておりますが、その具体的な時期については現在のところ未定でございます。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) 今御答弁いただきました外壁のペンキでございますけれども、もともと私はそれがきっかけで、一番最初に議会へ通った時に質問したんですけれども、私はやはりあのまま放置する、特に見苦しいなというふうにも思っておりますんで、とりあえず外壁のペンキだけでも塗るべきではないかなと。以前にあそこを訪れた高松の方から聞きまして、ここはすてきですねということでお褒めいただいたんですよ。やはりそれでもあの状況はよろしくないと。 そのペンキを塗る場合ですけれども、その際、もちろん専門家の指導を受けながらという前提ですけれども、危なくない低い部分についてはボランティアの方とか、例えば子供たちにも手伝ってもらって、市民の皆さんと一緒に塗ってはどうかなというふうに思っております。文化や歴史を大切に思う子供たちの心の醸成にもつながると思いますし、何よりも親子そろってのイベントとしても非常に楽しいんではないかなというふうに思っておりますので、改めて御所見をお聞かせください。 ◎教育部長(浦田俊一君) 議長─教育部長 ○議長(大前寛乗君) 教育部長              〔教育部長(浦田俊一君)登壇〕 ◎教育部長(浦田俊一君) 2年後には築100年を迎える貴重な市指定文化財である郷土資料館の外観の塗装だけでも、これを契機に実施できないかとの再質問にお答えをいたします。 平成14年、15年に実施した建物の外壁の塗装が剥落してきており、建物部材自体の痛みぐあいも懸念されるものでありますが、補強や塗装工事の前に建物自体の具材の調査も必要と考えており、築100年にあわせての工事につきましては、今御提案があったことも含めて十分に検討すべき課題と考えております。御理解を賜りたいと存じます。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) 私は以前に、観音寺にある本山寺の五重塔の修復工事を間近で見れるということで行ったんですけども、私の3人前のところでぴしゃっと切られまして、残念ながら中は見てないんですけども、とにかく大勢の人が集まってこられるんですよ。やっぱり皆さんふだん見られないものを見れたり、やれたり、非日常性にどれだけ関心を寄せられてるかというのが非常によくわかりますんで、ぜひそういう試みも一応頭の中に入れておいていただけたらなというふうに思います。 今からちょっと要望になるんですけれども、先日鎌田共済会の郷土博物館の記事が四国新聞に載っておりました。完成したのが、実は大正11年、1922年といいますから、先ほどの郷土資料館の2年後、また旧港務所に比べますと、旧港務所よりは12年も前なんですけれども、大切に大切に保存管理されてきたおかげで、今もその当時の輝きや品格といったものは全く失われておりません。坂出がまだ町の時代だったころに、時に私財を投じてまちづくりに心血を注いできた鎌田勝太郎氏がつくったものであります。その勝太郎氏の孫で、元坂出文化協会会長の故鎌田正光氏が協会発行の雑誌、海橋にこう書いております。文化の向上のない町に真の繁栄はないというふうに。かつては文化で金は稼げないと言われてきましたけれども、今はどうでしょうか。先人たちの築き上げた遺産や文化伝統を大切に守り、受け継いできた町に、今大勢の観光客が訪れ、にぎわっております。 今後のまちづくりには、何よりも過去から真摯に学んだ歴史と、時代を見据えた哲学が私は必要だということを強く申し上げて、次の質問に移らせていただきます。 次は、今国会で可決された政治分野における男女共同参画推進法、いわゆる候補者男女均等法についてお聞きします。 今回の法律は、あまりに少ない女性議員をふやすように促す日本で初めての法律で、国会と地方議会の議員選挙が対象であります。本市の場合はどうなのかと関係者にもいろいろお聞きしながら調べたところ、戦後行われた坂出市議会議員選挙のうち、女性が立候補したのは昭和22年から平成23年の間に5回だけです。平成19年に2人が立候補した以外は全て1人であります。しかも当選したのはそのうちの2人だけで、いずれも次の選挙では落選しております。 政党や政治団体に男女の立候補者数の目標設定を求めるだけで、罰則規定はなく、理念法だとやゆする向きもありますけれども、衆議院での女性議員が10.1%と、先進国では最下位、また本市もそうですけれども女性議員ゼロという、全国の市町村議会の2割が女性議員ゼロという現状を考えますと、私はまずは一歩前進だと捉えております。 綾市長は、就任後の平成23年に坂出市男女共同参画計画を策定されるなど、男女共同参画社会の実現に積極的に取り組まれてこられましたが、今回の候補者男女均等法については、どのような感想をお持ちでしょうか、お聞かせください。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○議長(大前寛乗君) 市長              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 政治分野における男女共同参画推進法に対する評価についての御質問にお答えします。 本年5月23日に公布、同日施行されました政治分野における男女共同参画推進法においては、国または地方公共団体における政策の立案及び決定に多様な国民の意見が的確に反映されるためには、社会の対等な構成員である男女が公選による公職等にある者として、政策の立案及び決定に共同して参画する機会が確保されることが一層重要となることに鑑み、政治分野における男女共同参画を効果的かつ積極的に推進し、もって男女が共同して参画する民主政治の発展に寄与することを目的とするとあります。 当該法律の施行によります政治分野における男女共同参画が推進されることは、国及び地方公共団体の政策の立案及び決定において、多様な国民の意見が反映されるとともに、民主政治の発展に大きく寄与するものと考えております。 また、本市においては、これまでも男女共同参画社会基本法、女性活躍推進法等の施行を受けて、本市の男女共同参画計画に基づき、男女の固定的な役割分担意識の解消と意識改革、並びに政策方針決定過程への女性の参画推進、促進に資するため、さまざまな啓発活動に努めてまいりました。当該法律の趣旨は、政治分野に限らず、あらゆる分野における女性の活躍推進につながるものと考えております。 当該法律の啓発、周知は、本市の男女共同参画の推進にも大きく寄与するものと考えております。よって、評価はしていると御理解をいただければ。また、庁内においては女性の幹部の養成等を進めてまいりまして、昨日も御答弁申し上げましたが、目標率を上回っていると。ただ、私も議員経験者の立場から言いますと、女性議員の立候補を促すインセンティブが必要なのかなというふうに思われますので、例えばいろいろ地方の議会で問題になりました子育て中の女性の対応ですとか、そういったものを我々理事者のほうでやるというのはなかなか難しいかもわかりませんが、例えば庁内の託児所であるとか、そういうこともあり得る話かなと思います。これは事業所内にもそういうのが出てきております。そういった意味でインセンティブをどこにやり、また議員さんの中の、例えば働き方の中でどういったことがあり得るのか、議員さんの働き方の行動等が立候補したいと思われる方へのインセンティブになるような、こういう生活をしているとか、こういう立場で、そういうことが広がれば、これは我々理事者のほうでは申し上げにくいんで、議会並びに政治団体、政党のほうでお考えをいただければ、もっとより有効になるんではないかなと、かように思っています。 以上です。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) どうか今後ともよろしくお願いいたします。 次は、ことし4月から小学校で道徳が正式教科になったことについてお聞きしたいと思います。 小学校では、これまでも副読本等を使って道徳を教えられてきましたけれども、今年度から正式に教科として教え、5段階評価ではないものの、教師が評価することになりました。 道徳教育の導入につきましては、学校のいじめ問題がその背景にあるとされております。しかし、私は子供たちの心の内側、内心を評価することは、たとえそれが教師であっても非常に難しいことではないかというふうに思っております。とうに子育て期間は過ぎまして、最近初孫が誕生したばかりの私にとって、今の学校現場でどのような道徳教育が行われているのか、知る由もございません。 教える先生方や教えられる子供たちに戸惑いや混乱はないんでしょうか。学校現場における道徳教育の現状と課題、今後の方向性などについてお聞かせください。 ◎教育長(國重英二君) 議長─教育長 ○議長(大前寛乗君) 教育長 國重英二君              〔教育長(國重英二君)登壇〕 ◎教育長(國重英二君) 道徳教育について、教科化後の現状と課題、今後の方向性についてお答えをいたします。 これまでの道徳の時間が、特別の教科道徳として新たに位置づけられ、小学校では本年度、中学校では来年度から全面実施となっております。 全面実施に向けて、各学校においては改訂の経緯や基本方針などの理解に努め、学校の教育活動全体を通して道徳教育の目標を達成するための全体計画の作成、主たる教材として使用する教科書をもとにした年間指導計画の作成を行ってきました。また、答えが1つではない道徳的な課題を一人一人の児童生徒が自分自身の問題と捉え、考え、議論する道徳へと転換するための指導の工夫改善などについて研修に努めてきました。本市教育委員会においても、若年教員を対象とした研修会を開催したり、要請指導訪問の際に道徳の授業の公開を求め、指導主事による指導に努めているところです。 学校現場の様子からは、教師の深い教材研究と指導方法の工夫改善のもと、児童生徒が問題意識を持ち、主体的に考え、話し合う姿が見られ、スムーズに移行しているものと考えております。 道徳の評価につきましては、議員御指摘のとおり、学習の評価を数字等であらわす評定のイメージがあることにより、児童生徒の道徳性を評価することに対する抵抗感があり、難しさを感じていることは確かです。しかし、新学習指導要領に示されておりますが、児童生徒の学習状況や道徳性に係る成長の様子を継続的に把握し、指導に生かすように努める必要がある。ただし、数値などによる評価は行わないものとする。このことを基本に児童生徒の成長を見守り、努力を認めたり励ましたりすることによって、児童生徒がみずからの成長を実感し、さらに意欲的に取り組もうとするきっかけとなるような評価を目指すことは大切なことだと捉えています。 そこで、道徳科の学習評価は、他の児童生徒との比較による評価ではなく、児童生徒がいかに成長したかを積極的に受けとめ、認め、励ます視点から行う個人内評価とし、道徳科における学習状況や道徳性に係る成長の様子を、児童生徒が一面的な見方から多面的、多角的な見方へと発展させているかどうか、また道徳的価値の理解を自分自身とのかかわりの中で深めているかどうかという点から評価をしていきます。具体的には、作文やワークシートなどに記述された文章、観点に基づいた授業中の発言や表情、道徳ノートなどにファイルされた表現物など、多様な評価方法によって得られた児童生徒の学習状況を見取り、記述をしていくようにしていきます。 特別の教科道徳の取り組みは始まったばかりです。市教育委員会では道徳科の学習評価の妥当性、信頼性を確保し、さらには教師が自信を持って取り組み、負担感の軽減につながるよう、評価の具体的な方法について共通理解を図り、学校として組織的、計画的に進めていくように指導していきたいと考えております。 以上でございます。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) 要望になるんですけれども、私は、多分自分が中央小学校の5年生ぐらいのころだったと思うんですけれども、よい子のバッジという、級長さんのバッジぐらいの大きさのバッジが、同じクラスに1人だけ、O君、名前は伏せますけれども、O君にだけ渡されました。確かに彼は非常に真面目でみんなに慕われておりまして、私も異論はなかったんですけれども、反面心の中では何か納得しがたい自分がおりまして、不快な気分に陥ったのも事実であります。 私は別に自慢ではないんですけど、毎年1学期から3学期、どこかで級長をやっていたんですけど、仮に彼だけがよい子なら、私を含むほかの子はよくない子なのかなと。そもそも何のためにこんなバッジをつくる必要があるんかなと。その先、先生方は一体何考えているんやろうかと。子供心にいろんなことを考えさせられた記憶がございます。 今多様な価値観を認め合う社会の実現をと言いながら、一方では互いにののしり合うヘイトスピーチがちまたにあふれております。また、記憶に新しいところでは、教育勅語を教える幼稚園や、それに感涙した総理夫人のニュースも流れておりました。いろいろな可能性を秘めた子供たちの真っ白な心を、もし誰かが1色に染め上げようとする、そんなおかしな時代の到来だけは何としても避けるべきだと思いました。これ以上は言いませんけれど、よろしくお願いいたします。 最後の質問は、新庁舎に関して2点お伺いしたいと思います。 まず、受動喫煙問題であります。 受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案がおととい賛成多数で可決されて、衆議院を通過しました。今のところ今国会で成立する見込みで、政府は2020年の東京五輪・パラリンピックまでの全面施行を目指しております。 これによって、官公庁では屋内は全面禁煙となりますけれども、屋外では受動喫煙を防止するための必要な措置がとられた場所では喫煙場所を設けることができるとしております。 そこでお尋ねしたいのですけれども、法改正後の基準であります受動喫煙を防止するための必要な措置がとられた場所とは、具体的にどういうものを指すのでしょうか。その場合、今の私どもの庁舎の屋外喫煙場所はそれに適合できているのかどうかもあわせてお答えください。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○議長(大前寛乗君) 総務部長 好井和彰君              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) 新庁舎における受動喫煙対策について御答弁を申し上げます。 健康増進法の一部を改正する法律案が今国会に提出されており、質問にもございましたように現在審議中でございます。 改正案におきましては、国及び地方公共団体の責務として、望まない受動喫煙が生じないよう、受動喫煙を防止するための措置を総合的かつ効果的に推進するよう努める旨が規定されているところでございます。 具体的には、多くの者が利用する施設等における喫煙を禁止し、特に学校、病院、児童福祉施設、行政機関等においては、原則屋内及び敷地内禁煙が定められているところでございます。ただし、屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置がとられた場合には喫煙場所を設置することができるとも定められておりまして、公布後1年6カ月以内で、政令で定める日から当該屋外運営施設の整備に係る改正法が施行されることとなっております。時期的には2019年の夏ごろ以降となるものとされているところでございます。 御質問の受動喫煙を防止するための必要な措置がとられた場所については、改正法案において具体的にどういうものを指すのか規定はされておらず、改正法の公布後発出されます厚生労働省令等におきまして詳細な基準等が示されてくるものと認識をいたしております。 いずれにいたしましても、今後法改正に伴う国の動向等を見きわめながら、具体的な検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) 今のお答えでちょっと再質、1つだけお願いしたいんですけれども、東京五輪・パラリンピックと同じ年の2020年春に、それこそ本市の場合は新庁舎が完成する予定でございます。健幸のまちづくりを掲げる本市の場合、完成を機に敷地内を全面禁煙にしたほうが私はよいと思っております、なかなか言いづらいんですけれども。 そういう健幸のまちづくりを進める本市と今回の受動喫煙改正法について、改めてどのように対処する方針でしょうか、お聞きしたいと思います。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○議長(大前寛乗君) 総務部長              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) 敷地内全面禁煙を徹底すると、特定屋外喫煙場所を設けないということは理想ではございますが、来庁者の喫煙、あるいは敷地内全面禁煙にした場合の敷地周辺への影響なども考慮いたしますと、幅広い角度からの検討も求められるところでございます。 先ほども御答弁申し上げましたように、法改正後に示されます政省令等の内容を吟味し、必要な措置等を講じてまいりたいと考えております。御理解を賜りたいと存じます。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) 私は以前申したことがあると思うんですが、私も実は49歳の時までは1日100本以上たばこを吸っておりまして、たばこ吸いは人からたばこはやめろと言われてもやめません。はっきりわかります、私もそうでした。要は決めるのは自分の意思だけでございます。で、まだあと2年ございますので、ぜひ皆さんにも前向きに考えていただいて、やめようかなというふうに思っていただけると一番ありがたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 では最後に、新庁舎のトイレについて質問いたします。 新しい庁舎建設に当たっては、ユニバーサルデザインを取り入れるということですけれども、トイレについてはこれまでの庁舎とどのような点が違っているんでしょうか。また、男女のトイレの数、比率もどうなっているのか、あわせてお聞かせください。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○議長(大前寛乗君) 総務部長              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) 新庁舎におけるトイレの整備について御答弁申し上げます。 新庁舎のトイレにつきましては、全て洋式トイレを採用することといたしております。 数の比較につきまして、現在の庁舎では、本庁舎でございますけども、男子用小便器が15基、男子用の和便器が6基、女子用の和便器が6基、多目的トイレの洋便器が2基でございますが、これが新庁舎におきましては、男子用の小便器を14基、男子用の洋便器を11基、女子用洋便器14基、また多目的トイレの洋便器を6基とする予定でございます。 現庁舎との相違点につきましては、誰もが利用しやすく人に優しい施設を目指しておりますことから、車椅子使用者、おむつ交換などに対応した多目的トイレ6カ所のうち、1階の西側2カ所及び2階の東側1カ所につきましては、オストメイトに対応した設備を設置する予定であり、また1階の北側1カ所におきましては乳幼児の授乳を行うスペースも確保することといたしております。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) こうしたことをなぜ伺うかといいますと、1つは、新しい庁舎には災害時の避難場所としての機能もあると思っております。また、その場合、大勢の市民を一時的に受け入れた場合に、特にトイレの数への配慮が必要だと指摘する声がございます。登山家の野口健氏が広めようとしている避難所の国際基準にスフィア基準、これは国際赤十字などが20年前につくった基準だそうでございますけれども、その基準では、女性のトイレは男性トイレの3倍必要だというふうにされておりまして、これはもちろん避難所に限定している話ですけれども、各国の難民キャンプを見てきた野口氏は、日本の避難所はソマリアの難民キャンプ以下で、国際基準を満たしていないと言っているそうであります。 2年前の熊本地震では、避難生活が原因で亡くなり、災害関連死と認定された人は、ことし4月現在で212人と、建物倒壊など地震の直接被害で亡くなった方50人の4倍以上に達しているそうであります。もちろん居住スペースの狭さなどもあるんですけれども、トイレの数や男女割合は、実は大事だというふうに訴えていらっしゃいます。 また、災害時対応以外でも、近年特に公共施設を設置する際にさまざまな取り組みがなされているのが、きのうも松成議員のほうからお話がありましたけれども、LGBTへの配慮であります。電通の調べでは、日本人の13人に1人はLGBTと言われております。 今後は、本市も新たな公共施設等をつくる際には、ほかの自治体の事例を参考にしながら検討すべきと考えますが、御所見をお聞かせください。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○議長(大前寛乗君) 総務部長              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) 大規模災害発生時の一時避難者、特に女性への対応、またLGBTへの配慮について御答弁を申し上げます。 新庁舎のトイレにつきましては、大規模災害発生時において電力供給が停止した場合においても、新庁舎西側のトイレにつきましては、非常用の電源及び汚水槽を用いることで、一時的な使用が可能となる設計といたしておりまして、加えて新庁舎内の倉庫には簡易トイレに使用可能な排せつ物処理袋の備蓄も予定をいたしております。 女性の一時避難者用トイレの確保につきましては、災害発生時の状況、避難者人数等を把握する中で、プライバシー等に配慮した上で、簡易トイレの使用や、また男子用トイレの一時転用などを含めまして対応してまいりたいと考えております。 また、LGBTの方への配慮につきましては、各フロアの多目的トイレを男女トイレの手前に配置することにより、抵抗なく利用しやすくなるような設計といたしております。 いずれにいたしましてもLGBTへの理解が深まるにつれ、今後さまざまな議論や御意見も出てくるものと思われますことから、新庁舎のみならず今後の施設整備に際しましては、そうした点の配慮も必要であるというふうに考えております。 ◆8番(出田泰三君) 議長─8番 ○議長(大前寛乗君) 出田泰三君              〔8番(出田泰三君)登壇〕 ◆8番(出田泰三君) 災害や多様な社会への対応で、自治体には新たな課題がますますふえてきて大変だと思いますけれども、よろしくお願いいたしたいと思います。 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(大前寛乗君) 昼食のため暫時休憩いたします。 午後1時に再開いたします。              正    午 休憩       ────────────────────────────              午後1時   再開〇出席議員 17名  1番   植  原     泰       2番   脇     芳  美  3番   東  原     章       4番   鳥  飼  年  幸  5番   若  谷  修  治       6番   村  井  孝  彦  7番   斉  藤  義  明       8番   出  田  泰  三  9番   茨     智  仁       10番   大  藤  匡  文  11番   前  川  昌  也       12番   植  條  敬  介  13番   野  角  満  昭       14番   若  杉  輝  久  15番   松  成  国  宏       16番   楠  井  常  夫  17番   吉  田  耕  一       ────────────────────────────〇欠席議員  3名  18番   大  前  寛  乗       19番   山  条  忠  文  20番   東  山  光  徳       ────────────────────────────〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者  市長      綾     宏       副市長     加 藤 悟 史(総 務 部)  総務部長    好 井 和 彰       秘書広報課長  香 川 浩 基  政策課長    中 川 高 弘       総務課長    香 西 秀 紀(市民生活部)  市民生活部長  中 西 明 彦       市民課長    角 野 伸 治  生活課長    仲 西   亮(健康福祉部)  健康福祉部長  丸 橋 通 良(建設経済部)  建設経済部長  宮 本 智 裕       建設経済部参事 藤 岡 和 也  建設課長    渡 辺 靖 生       都市整備課長  岡 野 泰 典(市立病院)  事務局長    前 谷 博 司(出 納 局)  出納局長    谷 久 真 哉(消   防)  消防長     洲 崎 真 治       庶務課長    福 井 正 嗣(教育委員会)  教育長     國 重 英 二       教育部長    浦 田 俊 一  教育委員会参事 森   毅 彦       文化振興課長  今 井 和 彦       ────────────────────────────〇出席した議会事務局職員  事務局長    杉之原 智 也       次長      大 熊 高 弘  議事係長    網 野 香 奈       書記      西 野 博 幸  書記      神 内 秀 孝       ──────────────────────────── ○副議長(若谷修治君) 議長を交代いたしました。よろしくお願いいたします。 休憩前に復し、会議を開きます。 4番鳥飼年幸君の質問を許します。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 4番 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、6月定例会におきまして、市民グループ未来の会の一員として一般質問させていただきます。 それでは、まず初めに市民ホール等についてであります。 市民ホールが平成31年度より老朽化のため休館になります。また、中央公民館もイオンとの貸借契約が2022年3月末までであります。そういったことから、今後市民に対して、市民ホール、中央公民館は必要だと思いますが、どのように考えていこうとしているのか、市長の見解を聞かせていただきたかったのですが、昨日、3番東原議員に市民ホールについて答弁されました。 旧市立病院の跡地利用については、グランドデザインにも示されたように、市民ホールや中央公民館の機能を中核とした本市全体のコミュニティー活動の中心拠点施設となるよう、民間活力の導入も視野に、周辺整備もあわせた施設整備の方向性を決定していくとの方針だと思います。それに伴って、本体の規模や駐車場、周辺道路の拡幅等、お考えを具体的に聞く予定でございましたが、これにつきましても、昨日お答えする時期ではないと答弁されておりますので、割愛させていただきます。 旧市立病院跡地においては、建物や全体の規模が中途半端になるのではないかとか、市民ホールと公民館の併設で機能が十分に発揮できるのか、また財政状況においても厳しいと考え、私としては、いささか不安であります。坂出駅に近いとはいえ、駐車場の少ない場所では後々不便を感じるものになるのではないでしょうか。そして、市民が楽しみにしているプロのコンサートなどは、これまで他市へ出かけていますが、そういったものができる規模も必要でないかと思っています。今後の検討課題としてお願いしておきます。 次に、市民ホール休館に伴い、方向性については示されましたが、新しい施設建設のスケジュールが決定するまでの間、市民ホールの休館時期を延ばすことができないのかという、これについてもお尋ねしたかったのですが、午前中に吉田議員に答弁いただきました。大阪北部地震を受け、私も東部小学校に通っておる小学6年生の孫がいます。やはり、御両親のお気持ちを考えると大変胸が苦しくなってきます。休館時期を延ばすものではないと改めて思いました。 それでは、次の質問に移ります。 次の質問は、休館できない人工土地についてです。 人工土地総合再生基本計画の策定についてでありますが、3度目の質問になります。前回の答弁を簡単に言いますと、平成27年度より2カ年にわたり実施しているとのことでしたが、その2カ年の経過についてお伺いいたします。 ○副議長(若谷修治君) 答弁を求めます。 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 議長─建設経済部長 ○副議長(若谷修治君) 建設経済部長 宮本智裕君              〔建設経済部長(宮本智裕君)登壇〕 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 4番鳥飼議員の人工土地総合再生基本計画についての御質問のうち、平成27年度より2カ年の経過についてお答えいたします。 人工土地は、我が国で最初に人工地盤を設け、土地利用の効率化を図った住環境整備事業で、人工地盤の上に住宅団地、人工地盤の下に商店街、市民ホール、そして駐車場を有し、それぞれが個々に独立しながらも有機的に結合しており、民間と公共を組み合わせた一体的な複合施設を構成しているものでございます。 坂出市人工土地総合再生基本設計業務につきましては、平成27年度において地質調査、躯体調査等の各種調査を実施し、詳細な耐震診断を行い、耐震改修を含む人工土地の総合的な改修計画等について提案としてまとめ、平成28年度に地元関係者に説明を行い、意見交換会を3回実施したものでございます。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) 次に、前回の質問では、第3回、第4回の説明会はどのような内容を予定しているのかとの質問に対して、答弁は、第3回意見交換会については、第1回、第2回で出された御意見等をまとめ、集約したものについての御報告を行います。また、工事の進め方と工事中の住まいや営業等について説明を行い、それに対する御意見をお伺いする。第4回意見交換会の内容につきましては、第3回までの意見交換会を踏まえ、検討してまいりたいと述べておられますが、課題や問題点が明確になり、意見調整できたのかお伺いいたします。 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 議長─建設経済部長 ○副議長(若谷修治君) 建設経済部長              〔建設経済部長(宮本智裕君)登壇〕 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 関係者への説明会で課題や問題点が明確になり、意見調整できたのかとの御質問にお答えいたします。 基本設計業務の中で、平成28年度に地元関係者との意見交換会を3回実施いたしました。意見交換会において、耐震改修工事の必要性等についてはおおむね御理解いただいている状況でございますが、人工土地地権者、賃借者においては個人負担や移転費用、移転先の確保、補償関係等の具体案の提示をしてほしいという意見が多く、また京町団地入居者においては、高齢のため移転したくない等の意見や要望がございました。 人工土地が人工土地方式として、我が国初の試みで行われ、他に類を見ない大規模な複合建築であることや、人工土地の全てを市が所有していないことなどから、数多くの権利関係等が複雑に絡んでおり、この権利関係における課題を調査検討する必要があることから、平成29年度に坂出市人工土地総合再生事業に係る権利関係調査業務を行うこととし、過去の資料や閉鎖登記簿、市職員OBへのヒアリング、法制度上の検証等、権利関係の調査を実施いたしました。 建設当初からの所有形態に対する認識と区分所有建物として登記されている現状との相違等、数多くの課題が山積しており、意見調整にはかなりの時間を要するものと考えております。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) まだまだ課題があるということで、今後とも着実に前進していってほしいなというふうに思います。 先般、東部地区におきまして、4月21日に議会報告会が実施されました。人工土地に対する質問がありましたので、御紹介しておきます。 京町の〇〇です。今、説明を受けた中で、人工土地の耐震問題ですが、2年前くらいから耐震に対して説明会などを実施すると同時に、市議会としても取り上げているとの話は聞いていますが、一向に前進する気配が見えない。そこで、建設課に問い合わせて言われますのが、予算がないということで、なかなか着手できていない。しかしながら、南海地震の発生が懸念されており、市民ホールにしても休館になり、今後どう対応していくのか、市としても考えていく必要があるのではないか。地震が来て崩壊するようなことになれば大変なことになる。そういうことも踏まえて市議会としても強く言ってほしいという質問がございました。 明快なお答えはできませんでしたが、毎日不安な生活を送られているというのは現実でございます。安全・安心なまちづくりの観点からも早急に耐震工事を進めていくべきであると思われますが、今後のスケジュールについてお伺いいたします。 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 議長─建設経済部長 ○副議長(若谷修治君) 建設経済部長              〔建設経済部長(宮本智裕君)登壇〕 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 今後のスケジュールについてお答えいたします。 本事業を推進するには、数多くの複雑な権利関係について整理することが必要不可欠であり、昨年度に引き続き権利関係等の課題について調査検討していく予定であり、先ほども御答弁申し上げましたとおり、意見調整にはかなりの時間を要することから、今後のスケジュールにつきましては、現時点においてはお答えいたしかねますので、御理解を賜りたいと存じます。
    ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) まだまだ調整に時間がかかるという御発言だったと思いますが、やはり住んでおられる方は毎日毎日が、6月18日にも大阪北部地震がありましたが、やはり不安な思いで過ごされているんでないかなというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 それでは次に、香風園、南垣根の全面に設置しているフェンスについてお尋ねします。 施工計画書になかったフェンスがなぜついているのか、その経緯について説明してください。 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 議長─建設経済部長 ○副議長(若谷修治君) 建設経済部長              〔建設経済部長(宮本智裕君)登壇〕 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 香風園フェンス設置の経緯についてお答えいたします。 香風園は、坂出駅周辺整備主要プロジェクト事業の一環として、平成11年度から2カ年をかけ、築庭当時の名園に復元したもので、東側が芝生広場を中心とした洋風庭園、西側が池泉回遊式の日本庭園となっております。また、園内には明治時代に建築された時雨亭や大正時代に建築された翠松閣があることから、建物については警備システムを導入するとともに、閉園時の園内警備を警備会社に委託をし、防犯に努めております。 加えて、園内には池も整備されており、閉園時の安全対策も必要となってまいります。 このようなことから、香風園南面のフェンスにつきましては、防犯や安全対策の一環として設置しているものでございます。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) 防犯上ということでのフェンス設置かと思いますが、私がお聞きした中では、樹木が成長し、垣根としての役目を果たすのに約1年程度かかるため、フェンスを設置した。1年後には撤去すると聞いていたが、もう既に十数年経過した現在に至っても撤去はされておりません。私はこのことを仮末代というのだろうと思います。 当初設計になかったこと、樹木の剪定に支障を来すこと、フェンスがないほうが景観上庭園らしいなど、以上の観点からもフェンスを撤去すべきと考えますが、お考えをお聞きします。 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 議長─建設経済部長 ○副議長(若谷修治君) 建設経済部長              〔建設経済部長(宮本智裕君)登壇〕 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 香風園のフェンスの撤去についてお答えいたします。 フェンスにつきましては、景観上の観点もございますが、現在のところ防犯や安全対策上必要な施設と考えております。御理解賜りたいと存じます。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) フェンスは防犯上必要ということだろうと思います。 私も決してフェンスがあることがだめだというのではなくて、当然のことながら、設置した時には追加予算を組み、撤去工事についてもその当時は考えていたのではないかと思い、この質問をさせていただきました。 確かに南面を見ますと、フェンスがあることによって防犯性は非常に高いというふうに思っておりますし、市民の方はいろいろ聞くんですが、ないほうがいい、あったほうが安全でいい、両方の意見がありますので、これがどちらがいいのかは私も……。ただ、ないほうが景観上いいのかなというだけのことで、今現在防犯上必要だというのであれば、現状のままでいっていただきたいなというふうに思っております。 次の質問に移ります。 京町線道路改良工事についてお伺いします。 今後のスケジュールとあわせて、バスターミナルの整備スケジュールについてもお聞きいたします。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○副議長(若谷修治君) 市長 綾  宏君              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 京町線道路改良工事とバスターミナルの今後の整備スケジュールについてお答えいたします。 京町線は、全幅16メートル、延長193メートルの都市計画道路と、バスターミナルを含む坂出駅北口駅前広場とをあわせて再整備する計画としておりまして、現在道路部の用地買収を行うとともに駅前広場を含めた京町線の変更事業認可の手続を行っております。 京町線の今後のスケジュールにつきましては、引き続き事業に必要な用地買収を進め、その後工事に着手する計画としておりますが、坂出駅前の交通結節機能の強化や、にぎわいの創出のためにも今後速やかに事業を進めて、早期の完了を図ってまいりたいと考えております。 先ほど申しましたが、特に用地買収は相手方があるので御理解を賜りたいと存じます。 以上です。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) このことをなぜお聞きしたかと申しますと、市民の皆様は、駅前であり、しかもよく目につくところの建物が解体されていきますと、何か新しい建物が建つのですかとよく聞かれます。いえいえ、道路の拡幅とバスターミナルですよと言いますと、やはり人間心理ですね。次はどうなるんな、いつできるんな。このどうなるんな、いつできるんなというのは、いつも同時に聞かれております。やはり駅前であり、市民の皆様にとってそれだけ関心も高く、楽しみにしているということのあらわれだろうと思っています。 ぜひとも市長が言われますように、早期完成をお願いしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 次も駅前に関する質問ですが、坂出駅北口タクシー乗り場及び待機所のアスファルトの状態が非常に悪く、早急に改修する必要があると思いますが、なぜなら玄関を見ればその家がわかるという話があります。坂出駅は本市の玄関であり、仕事で来られる方、観光客、また大橋まつり、楽市楽座、バルなど、利用者が非常に多い場所であります。本市を訪れた方に少しでもいい印象を持っていただきたいという理由からもぜひアスファルト補修ではなく、改修工事をしてほしいのですが、お考えをお聞かせください。 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 議長─建設経済部長 ○副議長(若谷修治君) 建設経済部長              〔建設経済部長(宮本智裕君)登壇〕 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 坂出駅北口タクシー乗り場及び待機所のアスファルト舗装についての御質問にお答えいたします。 坂出駅北口駅前広場のタクシー乗り場及び待機所は、車両の通行が多いことから、これまでも状況に応じて修繕工事を行っているものの、舗装の損傷が進んでいる状況にございます。 坂出駅北口駅前広場は本市の玄関口であり、交通の結節拠点でもあることから、早急に舗装の傷んでいる箇所の修繕を行うとともに、改修工事につきましても今後検討してまいりたいと考えております。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) 当然予算もあることですから、今現在穴の開いているところは早急に補修をしていただき、今後全面的に待機所、それと乗り場等々、改修を一刻も早くしてほしいなというお願いでございます。 グランドデザインに示されている人工土地は、若人が集う天空の町、香風園は市民コミュニティー、京町線道路、坂出駅北口は公共交通のネットワーク拠点、にぎわい、防災広場であることから、この質問をさせていただきました。それは、本市活性化の中心拠点であり、住みたい町、住んでいてよかったと思える町の実現に向け、迅速な対応をお願いしまして、次の質問をさせていただきます。 本市のスポーツ推進委員についてお尋ねします。 坂出市スポーツ推進委員会が60周年を迎えました。昭和33年2月に発足以来、長きにわたり、本市のスポーツの普及、振興に多大な御尽力をいただき、また市民の健康・体力づくりに大きく貢献されており、深く感謝いたしているところでございます。 さて、本市においては、健幸のまちづくりの実現に向けて各種施策に取り組んでいますが、それらを推し進める上でも、スポーツ推進委員の重要性はますます高まっていると私は思っています。 そこでお尋ねいたしますが、本市のスポーツ推進委員の活動について、活動内容、また行事に参加しているのは何日か、そのうち土曜日、日曜日は何日ぐらいあるのか、あわせて1人当たり年間何時間ぐらい活動しているのかも含めてお尋ねします。 ◎教育委員会参事(森毅彦君) 議長─教育委員会参事 ○副議長(若谷修治君) 教育委員会参事 森 毅彦君              〔教育委員会参事(森毅彦君)登壇〕 ◎教育委員会参事(森毅彦君) 本市のスポーツ推進委員の活動内容についてお答えをいたします。 スポーツ推進委員は、スポーツ基本法第32条に基づき、地域住民のそれぞれの体力や年齢、技術、趣味、目的に応じて、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツに親しむことができる生涯スポーツ社会を目指し、スポーツの技術指導のほか、スポーツ行事の企画、運営等幅広い活動を行っております。 本市のスポーツ推進委員につきましては、ふるさと坂出スポレク大会や坂出マラソン、ソフトバレーボール大会など、教育委員会主催行事の運営や、天狗マラソン大会や老人クラブスポーツ大会など、教育委員会以外が主催する行事への協力をいただいております。 また、ふるさと坂出スポレク大会のメーン種目であるアジャタにつきましては、競技大会の開催や各地区を巡回し、技術指導をしていただくなど、普及活動に取り組んでいただいております。そのほか本市が取り組むラジオ体操につきましても、スポーツ推進委員の中から1級及び2級指導士が誕生するなど、本市の生涯スポーツの拡大、発展に大きく貢献をしていただいているところでございます。 次に、行事等への参加状況でございますが、平成29年度の行事等の開催回数につきましては、年間で40回となっております。内訳といたしましては、毎月月初めに開催している定例会が12回、教育委員会主催行事が7回、昨年より開催しております障がい者スポーツ教室が5回、研修及び講習会が9回、派遣要請による協力行事が6回、自主事業が1回でございます。そのうち、土日及び祝日の回数につきましては27回となっております。また、年間の行事等における活動時間につきましては、正確な数字は把握してございませんが、全行事に参加いたしますと、約160時間でございます。 このほかにも行事等を担当する委員による事前の打合会が27回、香川県スポーツ推進委員連絡協議会への役員等の派遣が8回ございます。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) ありがとうございました。 本市のスポーツ委員は、本当に本市にとって御尽力賜っていることに対して、改めて感謝するところでございます。 次にですが、身分及び報酬についてお伺いします。 本市のスポーツ推進委員の身分と報酬額、そしてその報酬額を活動時間で割ると、1人当たりの時間単価はどれぐらいになるのか、他市はどのような状況か、また増額する考えはないのかも含めてお尋ねします。 ◎教育委員会参事(森毅彦君) 議長─教育委員会参事 ○副議長(若谷修治君) 教育委員会参事              〔教育委員会参事(森毅彦君)登壇〕 ◎教育委員会参事(森毅彦君) 本市のスポーツ推進委員の身分と報酬についてお答えいたします。 まず、スポーツ推進委員の身分につきましては、本市教育委員会が委嘱した非常勤職員でございます。また、報酬については、特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例に基づき、1人当たり年額3万1,900円を支給しております。 次に、1人当たりの時間単価についてお答えいたします。 先ほど御答弁申し上げました1人当たりの報酬額を年間活動時間で割りますと、1時間当たり約200円となります。 次に、他市スポーツ推進委員の報酬額の状況についてお答えをいたします。 県内7市の報酬額についてですが、高松市は日額で6,500円、他6市は年額となっており、丸亀市3万4,000円、善通寺市、観音寺市、さぬき市、東かがわ市、三豊市は3万円でございます。 なお、平成25年に公益社団法人全国スポーツ推進委員連合が行った都道府県スポーツ推進委員組織調査報告書によれば、全国のスポーツ推進委員の1人当たりに対する年間報酬額の平均は、約4万5,000円となっております。 次に、増額する考えはないかの御質問にお答えいたします。 スポーツ推進委員は非常勤職員という誇りと使命感のもと、ほぼボランティアといえる活動を通して、本市生涯スポーツの拡大、発展に大きく貢献をしていただいておりますが、現在の報酬額につきましては、平成11年に改正された額であります。 今後は、本市が新年度から本格的にスタートした健幸のまちづくりの推進に伴い、市民のスポーツへの関心も高まることが予想され、地域スポーツ振興の推進役であるスポーツ推進委員の活動の場は、責務の重要性とともにさらに広がっていくものと思われます。 以上のことから、スポーツ推進委員に対する適切な報酬額につきましては、関係各位の御意見等もお聞きする中、検討してまいります。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) 今の説明でよくわかりました。 前回の改正が平成11年、今から19年前のことです。他市の状況もそんなに大きく違いはない。しかしながら、坂出のスポーツ推進委員は時間当たりにして200円と、本当にこれは本市のために一生懸命やられている。普通で考えると、200円でする人はおらないだろうというふうに思います。 本市のスポーツ委員が、各種事業等に多大なる御尽力をいただき、シニア体力測定などは市民とともに深くかかわり合っております。健康に対するかかわりが非常に多い。ラジオ体操もそうなんですが、引き続き、市民の健康とスポーツ行政の推進に御支援、御協力をお願いいたしまして最後の質問に移ります。 次は、消防団員の活動状況についてお尋ねします。 皆さんも御存じのとおり、消防団員は地域で消火活動や広報活動、また災害時の救助活動、避難誘導など、地域の安全・安心のためになくてはならないものであります。本業を持ちながら活動をしている非常勤特別職であります。 そこでお伺いいたしますが、各団の活動状況の中で、平均どの程度、出動や訓練に参加しているのか、また活動状況等の報告はどのようにされているのか、お示しください。 ◎消防長(洲崎真治君) 議長─消防長 ○副議長(若谷修治君) 消防長 洲崎真治君              〔消防長(洲崎真治君)登壇〕 ◎消防長(洲崎真治君) 消防団員の活動状況の御質問について御答弁申し上げます。 消防団は火災での消火活動を初めとして、水防活動、各種訓練、火災予防広報及び警戒活動など、防災に関する活動を行っております。 平成29年度における延べ活動人員は、3,399人となっております。団員数が539人でありますので、1人当たり平均6.3回の活動となっております。 活動状況等の報告につきましては、各活動実施後、各分団の庶務担当が活動人員を確認し、活動報告書にて消防本部へ報告することとなっております。 以上です。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) 次に、本市においての消防団員の報酬の状況をお示しください。 ◎消防長(洲崎真治君) 議長─消防長 ○副議長(若谷修治君) 消防長              〔消防長(洲崎真治君)登壇〕 ◎消防長(洲崎真治君) 本市における消防団員の報酬の状況の御質問について御答弁申し上げます。 消防団員の報酬につきましては、団員報酬、出動報酬ともに坂出市消防団条例第12条に規定されております。団員報酬としましては全て年額でございます。団長が15万2,200円、副団長が11万3,100円、分団長が9万400円、副分団長が4万9,300円、部長が3万9,100円、班長が3万900円、団員が2万3,700円となっております。 出動報酬につきましては、全て1回当たりで額が決められております。また、出動種別と活動した時間によって区分されております。まず、火災や水防などの災害に出動した場合ですが、活動時間が4時間未満は2,700円、4時間以上8時間未満は3,500円、8時間以上は7,000円です。訓練指導や火災予防広報、警戒などに出動した場合は、活動時間が4時間未満は1,500円、4時間以上で2,700円となっております。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) それでは、その報酬に対しどの程度の時間単価になるのかお伺いいたします。 ◎消防長(洲崎真治君) 議長─消防長 ○副議長(若谷修治君) 消防長              〔消防長(洲崎真治君)登壇〕 ◎消防長(洲崎真治君) 消防団員の報酬に対し、どの程度の時間単価になるのかという御質問について御答弁申し上げます。 先ほど申し上げました団員報酬につきましては、役職によって年額で支給されるもので、時間単価を算定するものは困難でございます。また、出動報酬につきましても出動回数1回に対して支給するもので、時間単価を算定することは困難でありますので、御理解賜りたいと存じます。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) それでは、どのような支給方法をとっているのか、また活動実績がなく支払われることがあるのかも、あわせてお伺いいたします。 ◎消防長(洲崎真治君) 議長─消防長 ○副議長(若谷修治君) 消防長              〔消防長(洲崎真治君)登壇〕 ◎消防長(洲崎真治君) 消防団員についての報酬の支給状況はどのような支給方法をとっているのか、活動実績がなく支払われることがあるのかという御質問について御答弁申し上げます。 報酬につきましては、四半期ごとに集計しまして各分団の口座に支給しております。ただし、女性分団につきましては個人の口座に支給しております。 また、活動実績がなく支払われることがあるかという御質問につきましては、現在のところは把握しておりませんが、分団によっては1年間に1回も活動実績がない団員については退職の勧告を行うこともあると聞き及んでおります。 以上です。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) 答弁を聞き、全体的に平均的な金額は出ないということではございますが、報酬額が私は少ないのではないかというふうに考えておりますが、これにつきましてのお考えをお示しください。 ◎消防長(洲崎真治君) 議長─消防長 ○副議長(若谷修治君) 消防長              〔消防長(洲崎真治君)登壇〕 ◎消防長(洲崎真治君) 消防団員についての報酬額を増額する考えはないのかという御質問について御答弁申し上げます。 団員報酬、出動報酬とも、県内の他市消防団の同様な報酬と比べても平均以上の水準で支給しております。現在のところ増額する予定はございませんが、団員各位の意見を聞きながら、現状に大きな変化が見られる場合は検討してまいりたいと考えております。 ◆4番(鳥飼年幸君) 議長─4番 ○副議長(若谷修治君) 鳥飼年幸君              〔4番(鳥飼年幸君)登壇〕 ◆4番(鳥飼年幸君) 先ほどのスポーツ推進委員、消防団ともに今後報酬額を上げることは考えておらないということでございますが、ぜひともスポーツ推進委員においては市民の健康、消防団においては市民の安全・安心を守るという大事な役目をしておられます。今後、ぜひとも検討していただきたいなあというふうに考えております。 先般、東部地区において、防災フェスタが実施されました。 その中で、女性分団チームコスモスによる小学4年生対象とした応急担架づくりや防災クイズ、ゲームなどを取り入れての体験学習が行われていました。 このように、休日にもかかわらず、積極的に啓発活動をしていただいたことに対し感謝申し上げますとともに、今後とも幅広い活動を期待いたしまして質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○副議長(若谷修治君) 次、16番楠井常夫君の質問を許します。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 16番 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) 質問に先立ちまして、先日の大阪北部地震において亡くなられた方々に御冥福と、被災された方にお見舞いを申し上げたいと思います。また、本市におきましても、いざというときのために対策も十分もお取りいただけるようお願いして、質問に入らせていただきます。 ただいま議長のお許しをいただきましたので、平成30年6月議会において新政会の一員として一般質問をさせていただきます。いよいよ8人目、最後でございます。ちょっと退屈されとる方もおいでるかもわかりませんけれども、少しの時間御辛抱いただけたらと思い、なるべく手短にやって片づけたいと思いますので、よろしく御清聴をお願いいたしたいと思います。 そして、きのう、きょうと最後でございますので、多少かぶった部分もございますが、お耳に聞き覚えがあることも出てくるかとは思いますが、そのまま原稿どおり進めさせていただくことをお許しいただいて、始めさせていただきます。 まず最初は、人口増対策についてお伺いをいたしたいと思います。 市長は平成30年度施政方針で、就任以来一貫して人口減少問題を最優先課題として位置づけ、市民本位、市民参加、市民対話、そして市民共働を基本理念にして各種施策を展開してきた。人口減少に対する取り組みは、成果があらわれるまで相当の長期間を要するが、これまでの地道で着実な取り組みの成果が目に見える形であらわれ始めていると認識している。引き続き、住みたい町の実現を目指し、各種施策を展開していくと述べておられます。 そこでお伺いいたします。 本市において、これまでさまざまな人口増対策に取り組んでおりますが、現在までの主な施策をお聞かせください。また、それらの施策の中で、特に手応えがあったものや反響が大きかったものはどういった施策であったかというところをまずお答えしていただきたいと思います。 ○副議長(若谷修治君) 答弁を求めます。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○副議長(若谷修治君) 総務部長 好井和彰君              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) 16番楠井議員の人口増対策についての御質問にお答えいたします。 本年3月定例会におきまして、17番吉田議員に御答弁申し上げましたとおり、本市ではかねてより企業誘致を初めとする各種施策の展開により、働く町として一定の成果を上げ、その結果が昼夜間人口比率の高さにもあらわれているものと認識をいたしております。また、子育てしたい町、住みたい町の実現に向けましても本市独自の保育料の負担軽減や新婚世帯家賃補助制度など、これまでにさまざまな事業を実施いたしてまいりました。 本年度におきましても、子育てしたい町の実現に向けた乳児紙おむつ支給事業や、住みたい町の実現に向けた移住促進・空き家改修等補助金、まちなか中高層共同住宅建設促進事業補助金など、人口減少の克服に向け、さらなる施策も展開いたしているところでございます。 なお、中で特に手応えのあった施策や反響の大きかった施策についての御質問もございましたが、これまでにも御答弁申し上げておりますとおり、例えば人口の増減につきましては、近隣市町におけます施策の取り組み状況を含めまして、さまざまな外的な要因も影響いたしますことから、成果のありました特定の施策について御答弁申し上げるのは難しいものと考えております。 いずれにいたしましても、施策における都市間競争が一段と厳しさを増す中、目に見える成果を上げることは非常に困難となってきておりますが、引き続き、住みたい、子育てしたい町の実現に向けまして、各種施策の展開を図ってまいる所存でございます。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) これをやったから特にふえたと判定するのは、なかなか難しいのはわかりますし、これから気長く十分にやっていくことが大事なことかなとも思っております。 次に参ります。 定住とUJIターンについてお伺いをしたいと思います。 日本の現在の人口は、人口減少、少子高齢化が本格的に進んでいる中で、長期的には出生数をふやして自然動態の改善を図ることが重要であり、今後の大きな課題であると考えるところでございます。また一方で、定住促進やUJIターン等の社会動態の改善を図っていくことも人口の減少に歯どめをかけることの一考だと考えております。 先ほどの各種施策の中にも出生数をふやして自然増を促進する施策や、移住やUJIターンなどの社会増を促進する施策がございます。 そのような各種施策を進めていく中で肝心なことは、まず坂出を知ってもらうこと、そして先住地と比較して勤務先や収入に遜色がないこと、仕事の不安がないこと、移住後の生活の不安、近所づき合い等の不安がないこと、交通の利便性が悪くないなど、さまざまな社会基盤の整備や地方であるがゆえの誤解解消の広報活動を行うことが必要と考えておるところでございます。 そこで、本市が考えておられる定住やUJIターンの障害にはどういったものがあるのか、またそのような移住者の不安を取り除き、坂出をよりよくアピールできるような対策として、何か講じられるのかをお聞きしたいと思います。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○副議長(若谷修治君) 総務部長              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) 定住とUJIターンについての御質問にお答えいたします。 移住者をふやしていくためには、移住希望者が移住を検討するに当たり、最も不安に感じております就労と住まいについて相談支援を行うことが重要であるというふうに認識をいたしております。 本市におきましては、働く場の確保の観点から、かねてより企業誘致に努めておりますほか、市内企業へのUJIターン就職の推進及び活性化の担い手となる若い世代の労働者の確保を図るため、就職フェアや企業訪問バスツアーを実施しており、昨年10月にはワークサポートかがわと協定を締結し、相互に協力し、地元企業への就職支援を開始したところでもございます。また、住まいにつきましても新婚世帯家賃補助制度やまちなか中高層共同住宅建設促進事業を実施いたしているところでございます。 いずれにいたしましても、引き続き住みたい町、子育てしたい町の実現に取り組むとともに、香川県などとも連携、協力しながら、移住を希望する方に対する相談支援体制の充実に努め、移住、定住の促進に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) これもなかなか難しいという問題がありますけれども、とりあえず住みたい町を目指さないかんということで、住みたい町のアンケートというのは毎年出ておりますけれども、なかなか全国的に見て坂出という名前が出てこんのは事実でございますし、なかなか四国というくくり、香川県というくくりでもなかなか上位にランクされていないというのが現状じゃないかと思っております。それに向けていろいろな施策を同時にやっていただきたいと思います。 また違った観点からお聞きするんですが、近年は女性の社会進出が非常に進んでおりますし、共働き世帯も一般的になっておるところでございます。また、この移住等を考えるときに、女性の意見というのが家庭の中でも社会でも非常に重いウエートを占めてきていると。移住を最終的に決めるキャスチングボートは女性が握っているのが実情と言われております。まさに今は、嫁ターンという言葉もあるぐらい、最後の決断は嫁さんだというのが家庭の事情じゃないかなと思っております。 職場や社会生活においても女性のキャリア等を生かせる地域づくり、輝く町でなければ、女性たちの目にも移住先として魅力的に映ってこないと思われます。私の調べたところでも、Uターン者の仕事上の気がかりな点でも、求人の不安、収入の不安、希望する職種に対する不安、キャリアやスキルを生かせなくなる不安においても、いずれも男性よりも女性のパーセンテージのほうが、数字が高いわけでございます。 女性はやっぱりこういうことを言ったら発言が悪いんかもわかりませんけれども、現実的であるというような考えであると思いますので、そういった女性目線、女性にアピールできるような対策を何かこの坂出でもできたら、もっともっとアピールができやすいんじゃないかということを考えまして、住みたい町ランキングというのは、これは一般アンケートでございますから、そんなに根拠があるような数字ではないとは思うんですけれども、そういう名前が挙がるということが一番でございますんで、そういう女性目線での対策があればお答えをいただきたいと思います。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○副議長(若谷修治君) 総務部長              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) 女性目線の対策についての御質問にお答えいたします。 女性の社会進出が進む中、御質問の女性目線の対策といたしましては、雇用の確保や子育て支援の充実など、女性はもとより全ての人々にとって暮らしやすいまちづくりが必要であると考えております。 今後これまでの取り組みに加えまして、なお一層の移住、定住を促進する施策やそれらさまざまな施策を知っていただくための効果的な情報発信の方策等について、さらに研究し、本市の実情に合わせました施策を推進いたしてまいりたいと考えております。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) これが女性目線であるというのはなかなか難しいと思いますけれども、例えばキャリアやスキルを生かすという意味では、先ほども午前中に議論があったように、男女のキャリアを十分生かせる、いろいろな職種において管理職に抜てきされるとかそういう……。市役所みずからが、かなり坂出は進んでおると思いますけれども、そういうことも率先して地道な活動の中に入れていったら、そういうアピールもできていくんじゃないかと思うので、その辺もよろしくお願いしたいと思います。 次に、住みたいまちづくりについてお伺いをいたします。 市長も本年の施政方針で、住みたい町、住んでいてよかったと心から実感できる町、市民が健やかに幸せに暮らせる町を目指して実現していかなければ、到底若者が地元に定住したり、移住者をふやすことはできないと言っておられます。言いかえれば、多様性を招く寛容な地域であり、人を引きつける魅力的な町を構築する必要があると考えるところでございます。 私の考えるところを言いますと、経済や人が活発に動き、成長していく町、人々の出会いからアイデアが生まれ、スキルアップや人の成長につながる町、コミュニケーションがとりやすく皆が親しみながら成長できる町。いずれも成長する町が魅力的な町ということを考えるわけでございます。 先ほど言ったアンケートとは別に、住みたい町ランキングというのが先日発表されました。これも残念ながら四国地方といいますか、その50位以内には私が見るところではなかった。そういう、先ほど申したように、安心度、利便性、快適性、富裕度、それから住居水準充実度、こういうのを上げていくのが一番のことかと思いますけれども、そこで魅力的な町、市長がお考えになっておられるのはどういう町であるかというのを、もう一度お聞かせいただければと思います。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○副議長(若谷修治君) 市長 綾  宏君              〔市長(綾宏君)登壇〕 ◎市長(綾宏君) 住みたいまちづくりについての御質問にお答えいたします。 住みたい町の実現に向けましては、何よりもまず市民の皆さんが坂出に住んでいてよかったと心から実感できる町でなければならないと認識をしております。 本市では、現在健やかで幸せに暮らせる地域社会の実現に向けて、健幸のまちづくりの取り組みを推進しているところでございます。また、中心市街地に都市機能を確保し、より多くの皆さんが健康で安心して暮らせるための環境を整備するなど、コンパクトで暮らしやすく、持続可能なまちづくりも重要であると考えております。その実現に向け、立地適正化計画の策定のほか、坂出駅北口駅前広場の拡張、再整備を初めとした、本市の潜在能力をさらに高めるための利便性の高さを生かした町なか再生の取り組みも進めているところでございます。 なお、住みたい町として求められる要件につきましては、交通利便性のよさ、豊かな自然、子ども・子育て支援の充実など、まさに人それぞれであろうかと思います。より多くの皆さんに住んでみたいと思っていただくための町を実現するためには、特定の施策のみに頼るのではなく、さまざまな施策を総合的に展開する必要があるものと認識をしているところでございます。 その中で、特に魅力的な町という、これもまた人によって違うのでなかろうかと思います。年代であるとか、男女比にもよります。やっぱり楽しみといいますか、文化とか歴史、こういったものも多く出てくる。いろいろ音楽イベントをやったりとか、そういうこともやっています。また、若い人から見ますと、若い人の集う場所、楽しい、強いて言えばおいしいものがあるとか、先ほど質問者にもありましたけど、食事ができると。ただ、瀬戸内の山海、また海鮮、非常に素材はあるんですが、それを食べるところが少なくなっている。これもできるだけ行政としても、できるところからそういう場所をふやしていくことが魅力ある町の一つになるのではないかなと思っております。 以上です。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) ありがとうございます。 いろいろな素材があって、そして人が住みやすい、そして住民の雰囲気がええというのが一番かなと思いますし、決して人口減少がデメリットなわけでもないし、その中で、人口減少の中でもアイデアや工夫によって、いろいろな面でメリットを受けられることもあるんかなと思いますし、そういう特産物もどんどん開発していって、そういった面からもフォローアップしていけばいいのかなと思っておりますし、今くしくも言われたように、天然のものが重要かなと。それから、人口減少でも経済が活性化しておれば、人口が減ってもGDPが同じであれば1人当たりの収入はふえるわけであります。そういった考えでも一方ではできるんかなと。行政経費も少なくて、収入が同じであれば減っていくのかなと、そういった考え方もできますから、そういう多方面から考えていろいろな施策をしていただきたいと思いますけれども、人口増対策というのをこれまで市長もおっしゃられたとおり、これをやったら効果があるんやとか、これが絶対特効薬だとかいったものは、私もないのが事実でないかと思います。 粘り強くいろいろな施策をしながら取り組んでいく必要があるんかと思っておりますけれども、人口増の中で最後に、今後新しい人口増対策などがあるんであれば、お聞かせいただきたいと思います。 ◎市長(綾宏君) 議長─市長 ○副議長(若谷修治君) 市長              〔市長(綾宏君)登壇〕
    ◎市長(綾宏君) さらなる人口増対策の取り組みはあるのかということにお答えいたします。 本市ではこれまでさまざまな施策の展開において、働く町としての一定の成果を上げるとともに、住みたい町、子育てしたい町の実現に向けまして、着実に歩を進めているところでございます。 先ほど御答弁申し上げましたとおり、より多くの皆さんに住みたいと思っていただける町を実現するためには、各種施策を総合的に展開する必要があると認識しているところでございます。 今後とも健幸のまちづくりと町なか再生をあわせて、昨日も申し上げましたが、子ども・子育て、昨年からやりました若手職員の提案制度、プロジェクトチームの中で1つだけ、今紙おむつの支給をやっていますが、まだまだたくさん提案がありますので、これを具現化するために、もう一つ進んだ子ども・子育て支援の施策を中核として、諸施策を総合的に展開してまいりたいと、かように思っておりますので、本市の実情に応じた効果的な施策を不断に検討してまいる所存でございます。 以上です。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) なかなか、一つ一つ施策を打つにしても、十分に浸透できるようにPRも交えてやっていっていただきたいと思います。 そして、前にも言ったとおり、これはちょっとここには書いてないんですけれども、お答えは結構ですけれども、要望だけですけれども、持ち家についても補助制度のほうのお考えを前に進めていただいたらありがたいんかなと思っております。 それでは、次に参りたいと思います。 マイナンバーカードについてお聞きをしたいと思います。 本市の統計書などを見ておりますと、マイナンバーカードの普及率、交付枚数がまだまだ低水準だと思われます。現在までの交付枚数及び普及率とあわせて全国的な普及率及び香川県の普及率をお聞かせいただきたいと思います。 ◎市民生活部長(中西明彦君) 議長─市民生活部長 ○副議長(若谷修治君) 市民生活部長 中西明彦君              〔市民生活部長(中西明彦君)登壇〕 ◎市民生活部長(中西明彦君) マイナンバーカードの交付枚数及び普及率の御質問にお答えいたします。 平成28年1月からマイナンバーカードの交付が始まり、本市の平成30年5月末現在の交付数は4,765枚、人口に対する交付枚数率は8.9%となっております。 次に、全国及び香川県の状況につきましては、データが公表されております本年3月1日現在で申し上げますと、全国が10.7%、香川県が8.8%でございます。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) 思ったとおり、まだまだ普及率は低いということでございます。せめて全国程度の普及率にはせにゃいかんのかなと思っております。 そして、次にお伺いしたいのは、マイナンバーカードを利用して受けられるサービスにはどのようなものが現在あるのか、今後予定しているサービスがどのようなものがあるのか、お聞きしたいと思います。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○副議長(若谷修治君) 総務部長              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) マイナンバーカードを利用して受けられるサービスについての御質問にお答えいたします。 本市におきましては、現在マイナンバーカードを利用して、全国のコンビニエンスストアで住民票等の各種証明書の交付を受けることができるコンビニ交付システムの運用を開始いたしておりますほか、昨年より香川県電子申請・届出サービスにおきまして、児童手当の現況届等をオンラインで申請できる子育てワンストップサービスも御利用いただけるようになっております。 マイナンバーカードを利用いたしました新たなサービスにつきまして、現在のところ具体的に準備が進んでいるものはございませんが、他市町の動向や利用者の利便性等も勘案しつつ検討してまいりたいと考えております。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) 次に、市民側のメリットとしては今言われたような多くのメリットがあったり、自身の身分の証明ができたりする等々があると思います。 一方、この間の行財政改革の話ですが、業務効率化の役割として、窓口業務の混雑緩和ということを挙げられておりました。私の目にはまだまだ混雑緩和までの水準には至ってないように感じておりますが、どの程度の混雑緩和を今後目指しておられるのかをお聞きしたいと思います。 ◎総務部長(好井和彰君) 議長─総務部長 ○副議長(若谷修治君) 総務部長              〔総務部長(好井和彰君)登壇〕 ◎総務部長(好井和彰君) マイナンバーカードの業務効率化に向けました役割についての御質問にお答えいたします。 まず、窓口の混雑緩和につきまして、特に数値的な目標を掲げてはおりませんが、現状において混雑緩和につながっていないとの御指摘につきましては、先ほど来ありますようにマイナンバーカードの交付率がまだまだ低いということも影響しているのではないかというふうに考えております。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) 今部長がおっしゃられたように、普及率の低さが影響してなかなかメリットとしてあらわれていないということでございます。私もその点は納得するわけでございますけれども、普及すれば、多くの人が持てばやっぱりそれを利用する人がふえるというのが人間の心理かなと思いますので、その辺もどんどん普及率を高めていっていただきたいと思いますけれども、先ほども言いましたけれども、普及率の促進を目指しているとお聞きしたのは随分前からでございますけれども、坂出市行財政改革実施計画では、年間1,200枚程度の交付数が目標であるというふうな記され方でございました。これをちょっと計算してみますと、市の人口が大体5万3,000人といたしましても、全市民の半分に配るだけでも1,200枚でございますから20年ぐらいかかるわけですね。これは何ぼ何でも普及率としては効率が悪過ぎるんではないかと思いますけれども、こういう取り組み等はもっとされるのか、どういう方向性に行くのかというところをお答えをいただきたいと思います。 ◎副市長(加藤悟史君) 議長─副市長 ○副議長(若谷修治君) 副市長 加藤悟史君              〔副市長(加藤悟史君)登壇〕 ◎副市長(加藤悟史君) 今後の普及促進策についての御質問にお答えをいたします。 まず、マイナンバーカード交付枚数の目標数値につきましては、これまでの実績を踏まえて設定したものでございます。各種オンライン取引におきまして、マイナンバーカードに搭載されている電子証明書を活用する民間事業者もふえてくると見込まれておりまして、今後の社会経済情勢等の変化も見きわめつつ、必要に応じて見直しも行う必要があるというふうに考えております。 また、普及促進策につきましては、本年3月定例会におきまして15番松成議員にも御答弁申し上げましたが、写真の撮影サービスというのを初めとしたマイナンバーカードのオンラインでの申請補助サービスを行うこととしており、この本年8月より実施できるように準備を進めているところでございます。 なお、厚生労働省におきましては、2020年度からマイナンバーカードを健康保険証のかわりとして利用できるよう検討もされておりまして、その実施に伴い普及率の向上が期待されているところでございます。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) なかなか普及するというのが難しい、賛否両論が導入当初からあったカードでございますので、個人情報の問題とかいろいろな面でなかなか進まないのが実情と思いますけれども、いろいろな要因を考えていただいて、できるだけ早くに、全市民に配るのに40年かかるというのはどう考えてもおかしい制度かなと思っておりますので、またお考えいただいて、ぜひ取り組みを新たに前へ進めていただきたいと思っております。 最後のお話に移りたいと思います。 道路上のごみについてのうち、道路管理者の責任ということでお伺いをしたいと思います。 最近、市民の方から、道路上にあるごみが景観上も安全上も気になるが、どうにかならないかという御相談がございました。その方によると、過去に何回か道路上にごみが捨てられており、その都度その方が片づけをして、清掃していただいたとお聞きをしたところでございます。しかし、そういうことがこの先も起こるようであれば、市として何か対策をとってくれないかという御相談でございました。 そこで、本来道路上のごみは道路管理者の責任と考えますが、御見解をお聞きしたいと思います。 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 議長─建設経済部長 ○副議長(若谷修治君) 建設経済部長 宮本智裕君              〔建設経済部長(宮本智裕君)登壇〕 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 道路上のごみ対策についての御質問のうち、道路管理者の責任についてお答えいたします。 道路法第42条では、道路管理者は、道路を常時良好な状態に保つように維持し、修繕し、もって一般交通に支障を及ぼさないように努めなければならないと定められていることから、道路上の所在不明のごみにつきましては、最終的には市で対応する必要があるものと考えております。 なお、道路上へのごみの不法投棄は、市民の生活と環境を脅かすことから許されることではありません。 以上でございます。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) 次に、本市の対策として、道路管理者におかれましてはいろいろ考えておられると思います。実際に道路のこういった問題をどう対処をされておるのかという点と、郊外と市街地では対処の仕方が異なるように思われますが、どういう違いがあるのか、また道路管理をする上で、市長等も盛んに言われております共働という観点もございます。本市では、公共施設等の里親制度というものもあると伺っておりますが、こういう制度の導入等はどうなっているのかもあわせてお伺いしたいと思います。 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 議長─建設経済部長 ○副議長(若谷修治君) 建設経済部長              〔建設経済部長(宮本智裕君)登壇〕 ◎建設経済部長(宮本智裕君) 道路上のごみの本市の対策についてお答えいたします。 道路上のごみの本市の対策につきましては、郊外、市街地関係なく、道路パトロールによりごみ等が確認された場合は、改修等の対応を行っており、地域住民や通行者からの通報があれば、速やかに職員が現地に赴き、確認の上、回収処分等の対応を行っております。 次に、道路等の身近な公共施設の清掃や除草をボランティアとして自主的に行っていただく坂出市公共施設里親制度でございますが、この制度は地域の美化と環境意識を育てるとともに、市民参加のまちづくりを推進することを目的としており、参加される団体が管理施設、範囲を決めて清掃や除草を行う制度で、実施団体に対しましては、作業に必要な用具等の支援を行うものでございます。現在道路の里親として13グループ、180名の方が登録され、清掃等積極的な活動をしていただいております。 今後も道路の適正な維持管理に努めるとともに、里親制度により多くの方々に参加していただけるようホームページ等でも周知に努めてまいりたいと考えております。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) こういったごみの問題は、やっぱり不法投棄は許されないことでございますし、いろいろ田舎では、ゼンジコウであるとか、水路清掃であるとかということも行っております。やっぱりそういう共助というか、行政だけではない、住民も一緒になってマナーアップ、それから、そういう美化活動に努めていかないかんなというのは、私もそういう気持ちでおりますので、いろいろな制度のPRも含めて啓蒙していただきたいと思います。 最後の最後に、道路に限らず不法投棄されたごみがございます。以前から山中や畑や河川等全般について見られるところがございますけれども、どういった対策を本市としてとっておられるのかお聞きしたいと思います。 ◎市民生活部長(中西明彦君) 議長─市民生活部長 ○副議長(若谷修治君) 市民生活部長              〔市民生活部長(中西明彦君)登壇〕 ◎市民生活部長(中西明彦君) 道路等への不法投棄対策のうち、本市の対策について御答弁申し上げます。 公共用地等へ不法投棄されたごみ等への対処についてでございますが、生活課職員によるパトロールや市民から連絡等を受けた後、現場確認や原因者の調査など、土地管理者と連携をとりながら迅速に対応するとともに、明らかに悪質な事案であると判断した場合には、警察への通報等も行っているところでございます。 本来不法投棄されたごみは、当然原因者が回収等の責任を負うわけでございますが、ほとんどの場合その原因者を特定することができず、限られた人員の中で一向に減らないごみの不法投棄への対応に苦慮しているのが現状でございます。 そのような中でも、市内では年間を通じましてキープクリーン運動によるクリーン作戦や、地元自治会や企業等による自主的な清掃奉仕活動も行われておりまして、これからも不法投棄の防止と環境美化に向けて、地域と連携した取り組みや各種広報媒体による周知、啓発等に努めてまいりたいと考えております。御理解賜りたいと存じます。 ◆16番(楠井常夫君) 議長─16番 ○副議長(若谷修治君) 楠井常夫君              〔16番(楠井常夫君)登壇〕 ◆16番(楠井常夫君) 一人一人が気をつけて、ごみ問題、美化問題は片づけていかないといけない問題だなと思っております。 余談な話ではございますけれども、うちのほうの地区ではイノシシのネット、柵をしたら不法投棄が減ったんです。二次的なあれでございますけれども、山に勝手に入れんようになったから、そういうのが少々減ったかなという実感をしております。そういう実例も申し上げ、今後我々としても一緒に、共働で坂出をよくして、人口もふやしていかないかん、観光産業もふやしていかないかんということも申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。 ○副議長(若谷修治君) 以上をもって本日の日程は終了いたしました。 この際、御通知申し上げます。 6月29日の本会議は、議員総会終了後に会議を開きます。 本日はこれをもって散会いたします。              午後2時33分 散会...